2017/03/23
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
残存歯があれば、その歯に金属のバネを掛けて、維持を図るのが一般的な設計になります。失った歯が大臼歯という奥歯のみで小臼歯に金属のバネを掛けるくらいで済むならば、そうそう見えることはないかとは思いますが、前歯しか残存していないようであれば、その前歯に金属のバネが掛かります。残っている歯が前歯しかない以上、仕方のない事と思われます。保険診療内であるならば、通常に行われることです。でも、中にはこの金属のバネが見えないようにしたいという事で、ノンクラスプデンチャー(クラスプとは金属のバネの事です。デンチャーは入れ歯です。ノンクラスプデンチャーなのでバネのない入れ歯という意味です。)を選ぶ患者さんも、最近は多いですよ。
この入れ歯は、金属のバネを使うことがないため金属が見えることはないです(咬み合わせの面にレストという金属を乗せて入れ歯の支持を図ることはありますが、基本的には歯牙表面には出ませんので、見えることはないです。)。でも、その代わりにピンク色の床を伸ばして残存歯の歯間部の歯肉まで覆います。その入れ歯のピンク色の床材料は特殊で保険診療で使用されるものよりも柔らかく弾力があります。若干、強度や耐久性には不安がありますが、審美的な入れ歯としてはお勧めです。(自由診療となりますが。)
もし、残存している歯が前歯しかなく、その部位に金属のバネが掛かっていて他人から見えてしまうのが気になる方は、ご相談に来ていただけたらと思います。
(写真の掲載は、患者さんの同意を得ています。下顎の入れ歯にノンクラスプデンチャーが装着されています。残存歯に金属のバネが掛からないため、非常に審美的です。)