2017/04/05
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
総入れ歯製作で、歯茎が異常に痩せてしまっているケースをしばしば見ます。このケースの場合は、総入れなの中でも難症例としてよく挙げられます。上顎はフラビーガムと言われるコンニャク状の歯茎でなければ、ある程度入れ歯の面積を取ることができるので何とか維持を図れることが多いです(症例によっては上顎の方が難しい場合もありますが。。。)。下顎はやっかいです。というのは、下顎の入れ歯は舌があるため、それを避けるのに上顎よりも小さい面積になります。また、下顎は舌圧の力と口唇頬の筋圧の力を受けます。そして顎の運動は下顎が動くことによって咬合されるためそれを妨げる咬合関係ではいけませんよね。そのため下顎入れ歯の安定を図るためには、歯茎の高まりと唾液の粘着力が頼りになるのですが、その歯茎の高さが全くなかったり、唾液の質や量に問題があると入れ歯のくっつきは非常に悪いです。様々なテクニックがありますが、非常にシビアではあります。
ここで大切なのは、基本のステップを踏んで教科書通りに正確にやることですね。そうすれば派手さはないけど、良いものができると僕は思います。 (と、僕が従事した教授から教えていただきました。)
(写真の掲載は本人の同意を得ています。本文の内容とは直接関係ございません。)