スポーツ歯学の勧め(2)

院長ブログ

新潟市の歯医者・歯科・入れ歯・スポーツマウスガードなら「りんご歯科医院」

スポーツ歯学の勧め(2)

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新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。

 スポーツマウスガードは市販のものでもあります。

でも、スポーツ用品店においてあるスポーツマウスガードはボイル アンド バイトというタイプのもので、シートを温湯で軟化して、それを口腔内に入れて口を動かして形作るものです。

非常に簡単に手に入りますが、作り方は案外大変で素人の人が自分で材料を口腔内に入れて口の筋肉を動かして作ると、均等な厚さにはならずに不必要なところにいらぬ厚みが出たりすると思います。

また、その適合性は良くなくうまく作らないと簡単に外れやすいものになってしまいます。

反面、歯科医院で製作されるものは型取りをして、模型を起こしてから、専用のシートを使って吸引加圧形成されたり模型上で重合して製作されるものなので適合面はすごく良いです。

色も透明なものだけでなく、カラフルなものもあります。

当院での作り方としては、上下顎の型を取り、咬み合わせも取ります。

そして型取りをしたものに石膏を流し、模型を作ります。

その上顎模型を口蓋部分を抜いた形にトリミングして、シートを使って熱を加え吸引加圧式のバキュームフォーマというもので模型に圧接します。

ここでできたものをスポーツマウスガードといいます。

そして、咬合器に模型を取り付け、製作されたスポーツマウスガードを装着し咬合調整をします。

その調整方法は、奥歯でしっかり咬合した状態として調整をします。

ここで、患者さんに来ていただきスポーツマウスガードをセットするわけですね。

万が一、咬合がズレていたとしても大きな狂いでなければ調整は楽です。

ただこの時に、違和感がなくても練習中に使用していると痛みがあるとかいうことがあります。

そのため、もう一回は調整に来てもらうように説明をしていますよ。

その際に、必ず言うようにしていることは、選手の中にはスポーツマウスガードの効果として、過度に筋力アップを期待している人が少なからずいます。

結論から言わせてもらうと、今はまだその因果関係は完全には認められていません。(ただ咬合により手足の等尺性筋力が上がり、そのためにスポーツパフォーマンス時の体幹のバランスが良くなるとは言われております。)

確実にいえることは、外力からの顎顔面の外傷予防には効果があると言うことなのですね。

試合の時に限らず、練習の時、筋力トレーニングの時から必ず使用してもらいたいと思います。

使用することによって、顎顔面、口腔内の外傷は減ります。

(次回もスポーツ歯学に関するブログをお伝えしますね。)

※(当院でのマウスガード製作料金は6000円(税抜き)となっています。色付きのものは7000円(税抜き)です。)

スポーツマウスガードについての詳しい案内