2018/05/12
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
先月8日の日曜日のことですが、大阪で歯科医院の経営のためのセミナーがありました。
経営のセミナーというと、お金儲けのセミナーかと言われそうですが、このセミナーは単なるお金儲けのセミナーではないです。
この経営セミナーは自分のやりたい歯科治療を通して、院長やスタッフにやり甲斐を持たせ、患者さんに良い治療を提供して幸せにしていくという、皆がwin winの関係を目指す経営塾なのです。
もちろんお金の話が全くない経営塾なんてないと思います。
まあ、確かにお金が無ければ、スッタッフは雇えませんし、設備も充実させることができないですからね。
つまりはある程度、繁盛しなければ、良い歯科医療を提供し続けていくことは無理なのかもしれないと、僕は考えています(まだまだダメですけどもね。。。)
そうならないと、医院の維持はできませんから。。。
だから歯科医学のことだけではなく、医院経営についても勉強は必須だと思っています。
でも、歯科医師って経営の勉強をする機会が、学生時代は全くないんですよね。。。
大学で教えてくれることはないんです(今は解りませんが。。。)
実際、僕はこの歯科医師過剰が既に叫ばれている中での開業です(今年の9月で8年目になります。)。
それなのに、開業当初は看板さえ出してしっかり治療していれば患者さんは来てくれると真剣に思っていましたから。。。
でも、開業してしばらくは患者さんが全くいなくて、経営状況は最悪でした。。。
その当時は、スタッフも妻しかいないため、人件費はかかりませんでしたが古い医院を居抜きで買ったとは言え多額の借金を抱えてますからね。。。
月の支払いは、患者さんがいようがいまいが何十万円と出て行くのです。
肝心の患者さんも恥ずかしながら半年ぐらいまで、一日の患者さんが10人を超えることは無かったですよ。
そのため、現金収入がほとんど無くいつも切羽詰まった顔をしていました。
あまりにも収入が少ないため、夜10時半頃から朝方の3時くらいまで宅配会社のアルバイトもこの時期に経験しました。
僕は、それまで歯科医業以外の仕事というのは、ほとんどしたことが無く、この宅配業はアルバイトとはいえ、もの凄く辛かったです。
ラインというベルトコンベアに次々に送られてくる荷物を乗せるのが主な仕事でしたが、業務用の冷蔵庫のようなものもあり、あまりにも重くて持ち上げられなかったりして、下に落としてしまい、僕よりも年が10歳ぐらい若い人から、すごく怒られたりしましたからね。。。
ミスした自分が悪いのですが、その罵られ方は凄かったです。
それからというもの、このことが発端で目を付けられるようになり、その他にも、いろいろと凄い剣幕で怒られましたよ。
このアルバイトを1ヶ月ほどやっていましたが、夜、宅配会社のアルバイトをして、日中は患者さんがいないことを良いことにうたた寝をしているのです(当時の当院はいつも暇だったので。。。)。
ここで、ふとあることにようやく気づいたのですが、歯科医院の経営状態が悪いからといって夜に他業種のアルバイトをやっていても、時給1000円が5時間分しか入ってこず、借金返済の助けにはならないじゃないかと。。。
考えてみれば当たり前なのですが、当時の僕は本当にお金に困っていましたし、その時給1000円のお金が欲しかったのですね。。。
悩んだ末に決心しました。
このアルバイトを辞めて、本業をしっかり立て直すんだと。。。
(この後は次回に続きます。)