2018/06/01
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
最近、診療をしていて忘れかけていた事が一点あります。
僕は、開業時からずっと患者さんの診療に当たるのに「一診一笑」という目標を掲げていました。
正直、皆さんは歯の治療に行きたくないですよね。。。
でも、頑張って当院に足を運んで、歯の治療や定期健診をしている。。。
怖い気持ちがありながらも、頑張ってきてくれているという事実。。。
そのような方達に、少しでもリラックスしてもらえるように、僕はこの事を忘れないでやってきた自負がありました。。。
以前は患者さんもそれほど多くなかったので、誰に対しても当たり前に笑いを与えようとして、しょうもないギャグを言ったりしていました。
当院に来る患者さんの多くは、そのどうしようもないギャグに反応して笑ってくれました。
中には「こんなよくしゃべる医院ってない。」と言ってくれたり、「いつも笑わせてくれてありがとう。」とよく言ってもらえました。
でも、最近はかなり忙しい日が続き、知らず知らずのうちにそれが出来なくなっていました。。。
医院はいつもバタバタしていて、患者さんとの会話は「歯の話」だけに終始しているような気がしていました。
当院のあるスタッフから、そのことを指摘され、僕はハッとしました。
そのスタッフは真摯に、僕に向かってそれを語っていました。
かなり考えさせられました。
丸3日、眠れない日が続きましたもの。。。
改めて振り返ってみましたよ、最近の自分の考え方や動向を。。。
人って、良くない時期に得られた事は全て悪い風習に捉えるところがありますよね。
本当はそれが良いところで、それを気に入ってくれていた患者さんもたくさんいたはずなのにね。。。
今日は朝礼の時から皆にその旨を話し、もう一度、働き方を確認して、「一診一笑」を実践してみようと心がけました。
それを意図的にやることによって、かつての笑いがあちらこちらから聞こえてきましたよ。
患者さんもスタッフもニコニコ笑っていて、凄く良い雰囲気でできました。
僕自身も、患者さんと一緒に大笑いしたのは何ヶ月ぶりだろうと思えました。
やっぱりうちは、そういう医院なんです。
話をせずに、口の中だけを見たって何も解決しない。
まずは、閉ざしている心を開かせて、それからその人の背景を知る。
どうしてこのような虫歯が出来たのか、歯周病になってしまったのかを考えていく。
それが当院のやり方だったはず。。。
もう一度、あの時の事を思い出して、笑顔あふれる歯科医院になれるようスタッフとともに頑張りたいです。
そして、何より大切なスタッフを励まして勇気づけてあげたいです。