2018/06/12
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
入れ歯を入れて、不都合が出た場合はすぐにかかりつけの歯医者さんで見てもらうべきだと思いますが、中には歯茎に傷ができていたいのに我慢をする人もいます。
確かに慣れないといけない面はありますが、痛いのに我慢する必要はないと思います。
その場合は、早めに歯科医院に連絡をして診てもらうようにしてください。
入れ歯の傷は大きくなると褥瘡性潰瘍といって歯茎がえぐれたようになり、そこから膿が出たりします。
それを放っておくと、癌化することもあるようです。
たかが入れ歯の痛みと言わず、しっかり調整してもらいましょうね。
そのような場合に、入れ歯用の市販の安定剤で様子を見るという人もいますが、それだと根本的な解決には至りません(入れ歯安定剤を完全に否定することはできませんが、あくまで応急処置と思っていただきたいです。)。
歯科医院で、咬合の調整と粘膜面の調整をしていただくことが最重要ですからね。
そして、傷薬や粘膜調整処置を受けることをお勧めいたします。
また、本来このような入れ歯の不適合によるケースは他にも様々な悪影響を及ぼします。
例えば、入れ歯が不適合のまま長期間使用した事による義歯性線維腫(反応性の歯肉増殖)やフラビーガム(コンニャク状顎堤と呼ばれるぶよぶよの粘膜)なども、そうですね。
ぶよぶよの粘膜ができあがってしまい、入れ歯の維持安定に悪影響を及ぼします。
そうなると、本当に大変です。
これらのケースについても、日頃から気をつけて定期健診にかかっていればかなりの率で防げるかと思います。
そのためにも、総入れ歯だとしても定期健診は必要なんですね。。。
早い人だと2~3ヶ月で歯茎の状態が変わります。
いわゆる歯茎が痩せてしまうのですね。
その場合は適切な処置が必要になります。
総入れ歯で、もう歯がないからいいやと言わずに、是非、入れ歯を良い状態で保つように努力しましょう。
これからは、入れ歯をどんどん作り替えていくと言うよりも、今お使いの入れ歯を長く持たせるにはどうしたら良いかを考えていく時代だと思います。
それが患者さんのためにもなりますからね。
僕らも、それに協力できるように頑張りますよ。
一緒に頑張っていきましょう。