2018/07/02
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
入れ歯の咬合力は健康な天然歯の状態時から考えると、全然良いものではないです。
でも、入れ歯が無いと全く咬合できないような人もいますよね。
特に総入れ歯に近いような歯の欠損があれば、なおさらですよね。。。
そのようなケースの場合は、やはり入れ歯で対応するしか方法がないのも事実です。
もちろん審美性の回復という意味では、入れ歯でかなり回復するかと思います。
機能性という面では、ちょっとね。。。
でも、この入れ歯に過剰な期待をする人もいるのですね。
正直、入れ歯は天然歯のように嚙めません。
良く噛めないし、違和感も強いです。
自分のモノとして機能するまでは、時間もかかりますし違和感も強くあります。
特に初めて、入れ歯を入れた方はかなり失望感があると思いますよ。
歯を無くして、初めて気づくことなんですよね。
でも、できれば少数歯の欠損の時に、この事実を感じて、それから歯磨きを頑張って、それ以上の自分の歯をなくさないように努力してくれる人は、まだいいのかもしれません。
結構、それでも入れ歯に慣れてしまい、また歯を無くしても入れ歯を作ってもらえばいいやと開き直る人もいるのですね。。。
その入れ歯を作った人が上手だったのか、その歯を失った人が案外慣れるのが早かったからなのかは解りませんが、患者さんにとってはあまり良いことではないかと思いますよ。
もし、親知らず以外の歯で歯を失い、ブリッジや入れ歯になったならば、それ以上歯を失わないように、一緒に努力しましょう。
変に入れ歯に慣れてしまい、また、入れ歯を作ればいいやと軽く考えるのは危険ですよ。
そうなると、最終的には総入れ歯となり、もっともっと入れ歯の悩みが増えると思います(もちろん、それはそれで最大限、良い総入れ歯を作るように頑張りますが。。。)。
そして、全身的にもオーラル・フレイルといって、食べたいものも食べづらくなり栄養の偏りが出て、要介護の状態に近くなるといわれています。
いつまでも、健康的にいられるのは自分の歯で食べられるというのが本当に大切ですよ。
今、ブリッジが入っている人、少数歯の欠損で入れ歯が入っている人、歯周病で歯が全体的に揺れている人等は特に、これ以上悪くならないようにしていきましょう。
歯の欠損が多くなればなるほど、入れ歯は難しいですから。