2018/07/04
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
昨日、一本だけ(上顎第一大臼歯)の欠損で、入れ歯を入れてほしいという方が来られました。
その方は、残存歯に歯石や着色は付着していますが、特段、虫歯はなく、歯周組織は安定しているようでした。
その欠損部の補綴処置として、ファーストチョイスはブリッジかと思うのですが、その方は残存歯は削りたくないとのことです。
歯科インプラントのこともお話ししたのですが、これにも興味を示すことはなく、入れ歯を選択されました(当院では歯科インプラントは取り扱っていませんが。。。)。
入れ歯は、ブリッジと比較すると咬み心地は断然ブリッジの方が良いです。
僕もブリッジで対応できるケースならばブリッジをお勧めしています。
でも、ブリッジにはデメリットもあるのですね。
まず、欠損歯の隣の歯を少なからず削らなければなりません。
また、セット後、ダミー部分の汚れが形態的に付着しやすいため、清掃性もあまり良くありません。
そのため、残存歯が歯周病のためにブリッジが非適応である人もいます。
この方はインターネットなどで、その話はよく知っておりました。
それ故に、入れ歯を選ばれました。
また、保険内の残存歯に金属のバネがかかるモノも、この金属が見えるのは我慢ならないし、金属で歯が痛むのではないかという不安があるそうです。
確かにこの金属のバネが見えることは審美的とは言えませんし、この金属のバネのためにそれがかかる歯は多少傷つく可能性はないとは言えません。
保険内の金属のバネを使用した入れ歯を完全否定するつもりは毛頭ありませんが、使用できる素材や設計に関しては一定の決まりがあるため、なかなか歯がゆいことがあります。。。
実際、自由診療になりますがノンクラスプ入れ歯と言って金属のバネを使わない入れ歯は審美的ですし、小さい歯の欠損には向いていると思えます。
ただ入れ歯の咬み心地を天然歯と一緒に考えていると、先が思いやられることは度々あるのも事実です。
もちろん最大限の努力と、慣れていただけるよう調整はしていきますが、どんなに良いものでも違和感と咬合力の弱さはあると思いますので、その辺りについてはご了承下さい。