2018/07/14
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
重度歯周炎や重度の虫歯により多数の歯を抜かなければならない患者さんは、抜歯後、次の選択肢として入れ歯を入れると考えることだと思います。
間違いではないのですが、今まで入れ歯を入れたことがない人が大きな入れ歯を簡単に受け入れてくれるかというと、そうではないです。
入れ歯を使用したことのない人が、それこそ大きな入れ歯に馴染むまでは相当な時間がかかりますし、それ相応の努力が必要です。
どんなに形態的にも機能的にも良い入れ歯でも、あくまで異物です。
神様が与えてくれた、健康な時の自分の歯には勝てないものです(歯周病で骨の支持がなくプラプラしている歯よりは、良いかもしれませんが。。。)。
咀嚼力も発音のしやすさも、何一つ勝てないのは、今までの研究論文や経験にも裏付けられています。
ですから、部分入れ歯でも残存している健康な歯は1本でも多く残し抜歯を極力避けるようにしていきましょう。
そのためには、僕らだけの努力ではどうにもなりません。
虫歯や歯周病は糖尿病や高血圧と同類の慢性疾患で生活習慣病なのですから。
もし、糖尿病や高血圧だとしたら、根本的な治療はほぼできないですよね。。。
つまり完治が難しいため、服薬や運動療法でのコントロールが必要なのですよね。
歯周病や虫歯も、同じです。
日常のホームケアと定期的な健診とプロフェッショナルクリーニングがそのコントロールになるのですね。
その患者さんの日常生活のなかで、歯科医院で習った指導を基に歯磨きはきちんとやっていただき、歯科医院のメンテナンス(定期健診)にはしっかり通うようにしましょうね。
あくまで、入れ歯は歯が抜けた後の歯の代わりの処置なので、できるだけそうならないように一緒に気をつけていきましょうね。