2018/08/31
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
当院には歯周病で多くの歯を失ってしまった人が、かなり多く来ます。
僕は、入れ歯診療を得意としているので、そのような人が数多く来られるのは決して嫌ではないのですが、何か虚しく感じることもありますね。
診たときに、これは抜かないとダメですね、と言う話もほぼ毎日のようにあります。
抜かなければならない歯というのは、重度歯周炎で歯がプラプラだったり、重度虫歯で歯冠が完全に崩壊しているようなケースが多いです。
このような歯は今現在、痛みがないにしても、過去にはあったはずです。
できるだけ抜かないことを第一に考えるようにしていますが、誰がどう見ても抜かなければならない歯は早めに抜歯することをお勧めしています。
過去に、多くの歯が重度虫歯と重度歯周炎で抜歯になってしまい、1本だけ下顎の右側第一小臼歯のみが残存した人がいました。
その人は、多くの歯が抜歯になったことに非常に後悔したみたいで、今はその1本を守るためにしっかり歯磨きをし、定期健診にもしっかり通い、もうかれこれ2年ほど経ちます。
その1本も全く歯周病がないというわけではありませんが、ケアによるコントロールは今のところ上手くいっていますよ。
多くの入れ歯患者さんは、実際のところ、定期健診に通う率はそんなに高くないのが現状です。
でも、その状況を何とか変えたいと常々、僕は思っています。
入れ歯が入っているといっても多くの人は、部分入れ歯であることが多いですよね。
ということは、少なくても1本以上歯が残っているわけですよね。
その残っている歯を、何とか残すには日常のブラッシングはもちろんですが、定期健診と歯科衛生士によるプロフェッショナルクリーニングは必要です。
是非、歯が残り少ない人ほど、この定期健診を重要視して頂き、それ以上歯を失わないようにしていきましょうよ。
入れ歯を作り替えなければならなくなる最大の要因は、歯を抜くことです。
一度、入れ歯を作ったらそれを持たせるためにも是非、定期健診には通いましょうね。
また新しいのを作ってと、患者さんは簡単に言いますが、それ以上に歯を失えば条件はもっと悪くなりますからね。
前と同じようにはいかないケースを、たくさん見てきましたからね。
そうならないように、定期健診は最重要だと認識して頂けたら幸いです。