2018/10/18
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
入れ歯を作ってほしいという依頼で、40代後半の男性が来院しました。
当院では、そのぐらいの年代の人でも、入れ歯を製作することは少なくはないので、特段珍しくはないのですが、残存歯が下顎に2本しかなく、上顎は全ての歯が欠損していました。
しかも、その残存している歯の1本は重度歯周病のため抜歯をしなければならない旨をお話ししました。
その方は過去6年前ぐらいに、部分入れ歯を製作したことがあるようですが、どんどん歯が抜け落ちてしまったために、その部分入れ歯が使用できなくなり、いよいよどうにも咬めなくなったために当院に来られたようです。
通常は、あまりすることはないのですが、初診の段階でそのプラプラ動揺している歯を抜きました(もちろん同意の上ですが。)。
僕は、「次回から入れ歯の型取りから、やっていきましょう。今日、抜歯した部位もあまりにも歯周病が進行しているので傷の治りは悪く成り得ないでしょうし、週1回のペースで来てもらったとして、5~6回ぐらいで入れ歯は出来上がると思います。その後に、1~2回の調整は必要になると思いますが。。。でも、それよりも何よりも、今残存できている1本の歯をしっかり残していきましょうね。。。是非、歯科衛生士からの説明があったように、歯磨きを頑張りましょうね。」と伝えました。
本人は「はい、解りました。この1本だけは守りたく思います。」と言っていただけましたよ。
いつも思うのですが、若い方で歯がほとんど無い方を見ると、もっと前に見ることができたらな。。。こんな風にはさせたくなかったなと思います。
入れ歯を作る作業は、僕自身、大好きなのですが若い人のこのような状態はちょっと悲しくなります。。。
もう二度と永久歯が生えてくることはないのですからね。。。
入れ歯は健康な歯には絶対に勝てません。
どうか、今ある歯を大切にしましょうね。。。