2018/10/29
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
ノンクラスプ入れ歯を他院で製作されて、その前歯部分の人工歯が取れてお困りだと言うことで当院に来院された方がいました。
その方は、「ノンクラスプ入れ歯の歯が取れました。」と言って、自由診療で製作されたものを出されました。
この入れ歯の特徴としては、部分入れ歯なのですが残存歯に金属のバネが罹ることはなく、それに代わるピンク色の床と言われるものが残存歯の歯肉を覆います。
非常に審美的で、残存歯に係るクラスプという金属のバネを使用しないので自然な歯並びになります。
このノンクラスプ入れ歯のプラスチック部分色は保険診療で使用するものと酷似していますが、弾力があって残存歯を把持する力に優れています。
しかしながら、それにトラブルがあって、例えば人工歯が外れてしまったり、入れ歯自体が割れてしまったりすると、特殊な補修用のプラスチックが必要になることが往々にしてあります。
このノンクラスプ入れ歯のピンク色部分に使用する特殊なプラスチックは、メーカーにより数種類あります。
メーカーにより、弾力も違うのですね。
その中には、通常の保険診療内で修理する場合のものと化学的にくっつくものもあるのですが、この方の入れ歯はそれとは違っていました。
そうなると、入れ歯を預かって技工所で修理を依頼することがあります。
直すことは、もちろんできるのですが、預かって直すとなると日数が数日必要になるため、入れ歯を入れられない時期が必要になるかもしれませんね。。。
もし、その入れ歯が欠損の多い入れ歯で、前歯に差し掛かっているとなると、目立つ部分に歯がないままでいる時期が数日いることになってしまいます。
そうなると、「営業の仕事をしているので、ないままでは困る。。。」や「人前で、話す仕事なので困る。。。」と言われることがあります。
当院に来られた、その方も同じようなことを言っていました。
僕は、「通常は預かって入れ歯を治す必要があります。この入れ歯は、自由診療で製作されたもので、保険診療で製作された入れ歯と違って、それを補修するような特殊なプラスチックは当院は持ち併せていません。。。できれば、型を取らせていただき、技工所に依頼して修理をした方がいいと思います。そのためには、数日、預かりますが大丈夫でしょうか?」と聞きました。
その方は、「それは困ります。理由は分かるのですが、歯がないと仕事に影響しますので。。。」と仰いました。
僕は、「では、当院にあるもので何とかくっつけてみますが、長持ちしないかもしれない旨はご理解下さいね。もし、再度、外れることがあるのならば、預かって技工サイドで直させて下さいね。」と言って、了解を得ました。
多分、近い将来、この方の入れ歯の前歯部分は再度、脱離するかと思いますが、事前に説明しておくので、この方も納得してくれたとは思います。
このようなトラブルに対して、他院で作った入れ歯に関しては、そのようなケースがたまにあります。
そのようなことから、当院で使用するノンクラスプ入れ歯用のピンク色のプラスチックは、エステショットと呼ばれるもので、修理が利きやすいものにしています。
もし、お使いの入れ歯の修理でお困りの場合は、ご相談いただけたら幸いです。