入れ歯の咬み合わせ取りについて。

院長ブログ

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入れ歯の咬み合わせ取りについて。

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新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。

 総入れ歯の咬合を決めるのはかなり難しいです。

総入れ歯の場合、歯がないために咬合が定まらないため、咬合床というものを使って咬合採得をします。

もし、部分入れ歯で2部位以上の臼歯部での咬み合う歯があれば、咬合床を使わなくても咬合採得はできるかもしれませんが。。。

総入れ歯に近いような場合は、絶対にこの咬合床を使った咬合採得が必要になると思っていて下さい。

通常は、精密な型を取った後に、模型を起こして、そこに咬合床を製作します。

その技工操作が必要なために、咬み合わせ取りは別日になりますね。。。

入れ歯製作は、どうしてもその過程を踏んでいくために、型を取ってできあがりという訳にはいきません。

まして、この咬み合わせ取りは非常に手間がかかるし、ズレを起こしやすいものなのですね。。。

当院では一番この辺りには気をつけて行っているところでありますよ。

まして、この咬合採得で診るポイントとしては、咬み合ったときの高さや、前後左右的な水平面上のズレなどですね。

特に多数歯の欠損があっても入れ歯を入れてなかった人や、入れ歯を入れていたとしてもその入れ歯自体に大きな咬み合わせのズレがあると、かなり大変な作業になりますよ。

その人自体の本当の咬める位置というのを探す作業から入らなければなりませんからね。

この咬合採得が上手くいったと思って、その後に人工歯の排列を行い、次回の仮合わせの際に歯を並べた状態で咬合させてみると、また、咬み合わせのズレがあったということもあります。

生理学的な根拠を持って、咬合採得していたにしても歯が並んだ状態で咬合してもらうと、またそれも違うということがたまにあるのも事実なのですね。

その誤差は、恐らく経験で埋めていくしかないのかもしれないという非科学的なこともあるのが、この入れ歯製作の難しいところだと思います。

だから、歯科医師の技術が職人芸だといわれるのではないでしょうか。

教科書通りでは済まないことが多々あるものだと思いますよ、特にこの入れ歯製作というものは。。。

僕の経験からしても、この辺りは経験豊富な先生の方が上手だと思います。

まして、最近はこのような総入れ歯に近い状態の患者さんを診ることが、若い先生は極端に少ないようです。

そのような総入れ歯に近いような程の歯の欠損がある患者さん自体が、少なくなってきましたからね。。。

歯が残存して、自分の歯で咬めるのは本当に喜ばしいことで、そうさせたいと常々、歯科医師として思っておりますが、もう既に歯を失っている人はやはり入れ歯が必要なのですね。

もし、多数歯の欠損があって、入れ歯をこれから作りたいという方はご相談いただけたら幸いです。

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