2019/10/08
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
入れ歯はなかなか自分の器官として、機能するには時間のかかるものであります。
通常は1もしくは2本ほどが、抜歯になって初めて入れ歯を作るということならば、それほど大きい入れ歯になることはないかと思います。
でも、最初から多数歯の欠損を持っていて、いよいよどうにもならなくなって入れ歯を入れるとなると、相当辛いかもしれませんね。
初めて大きな欠損部位に、新しい入れ歯を入れてモノを食べるのはなかなか難儀だとよく聞きます。
それでも、中には過剰な期待を持って来られる患者さんがいますが、残念ながら元の歯があったように食べたり、話をしたりすることが難しいのは知っておいてほしいものです。
もし、それが可能ならば、全部の歯を抜いて総入れ歯にする人が続出してしまうでしょうからね。
僕達は、神様が授けてくれた、自分の歯に優るものはないということは歯科医療関係者であれば、皆、知っています。
だから、極力は歯を残すように努力していますよ。
でも、あまりにも進行してしまった歯周病や虫歯は保存ができません。
保存しておくことによって、痛みや違和感から解放されないケースというのもありますからね。
その場合は、やはり悪い歯を抜いて、入れ歯で対応するということになるのでしょうね。
初めて入れ歯を入れて、その違和感に対して中には、ショックで落胆する人もいます。
でも、そのような状況になっても、頑張って使用することで、ある程度は克服できます。
人によっては期間もかかったり、調整も長引くことがあります。
でも、決して諦めないでほしいのです。
以前、ある新聞で整形外科医師の記事を読んだことがあります。
そこには、歯科医師が入れ歯を機能させるのに驚いた、ということが書いてありました。
義手や義足は、なかなかそうはいかないそうです。
自分のものとして機能するには、気の遠くなる時間とリハビリが必要なのだそうです。
それこそ、数年も。。。
それに比べると、入れ歯はそんなこと無いと思うと書いてありました。
入れ歯はその人自身に、もの凄い嘔吐反射がなく、適切に作られたものであれば、必ず慣れてきます。
でも、義手や義足とまでは行かなくても、そこそこの努力と調整は必要です。
そして、残存歯が残っているのならば、その残存歯が悪くならないようにケアして行けば、すぐに作り替えなくても大丈夫です。
是非、諦めずに一緒に頑張りましょう。