2021/09/30
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
先日、総入れ歯をセットして2回目の調整に来られた高齢の患者さん、僕が「入れ歯の方はどうですか?」と尋ねると、「特に何も問題はありません。調子は良いですよ。何でも食べられます。」と言ってくださいました。
この言葉を聞いた時に、いつもホッとしますし、嬉しい気持ちになります。
入れ歯は装着したその時より2回目の調整の時が、患者さんが実際に使用してみての感想を言ってくれるので、この時が一番重要ですね。
でも、全ての患者さんがそう言ってくれるかというと、恥ずかしながらそういう訳でもありません。
「食べると、このあたりが痛い。。。」と言われることはやはりあります。
この場合、入れ歯の粘膜面と咬合面の調整が必要になります。
咬み合わせの調整は咬み合わせを見る紙を使って見ることが一般的ですが、総入れ歯の場合、粘膜に乗っかってる状態なのでプカプカしており、なかなかその紙によってきちんと印字されない場合があり、ちゃんと咬んでいるのか、強く当たっているのかが解りにくいのですね。
そのため、当院では紙を使っておおよその調整をした後、咬み合わせをすり合わせるためのペーストを使用して、様々な噛み合わせの運動をしてもらい微調整することが多いです。
このような作業を繰り返し、噛み合わせが安定しているのを確認し入れ歯の内面を調整すると、ある程度、よく食べられる入れ歯ができると思いますよ。
でも、この作業を徹底的にやると時間と回数がかかります。
場合によっては3回目、4回目の調整も必要なこともあります。
ですから、当院では入れ歯の装着時と2回目の調整時にはかなりの時間をかけていますよ。