2021/10/23
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
最近は上下顎全ての歯を失って、総入れ歯になる人というのは確かに少なくなってきましたね。
その傾向は、良いことですよね。
でも、全くいないというわけではありませんね。
返って平均寿命が長くなったのに併せて、顎堤の吸収が大きい患者さんや顎の不随意運動を伴うような超困難症例の患者さんは増えたと思います。
実際に総入れ歯が合わなくて悩んでいる方というのは、かなりの数で存在いたします。
一言で合わないと言っても、いろいろな悩みがありますね。
例えば入れ歯が口を大きく開けると落ちるや、噛むと痛い、入れ歯と歯茎の間に物が挟まるようになってきた、発音しにくいなどですね。。。
調整や修理でことが足りれば、もちろん作り替えなくてもいいと思いますが、大きく修正が必要ということであれば作り替えも検討しなければなりません。。。
ただ作り替えると言っても、総入れ歯を新製するのに来院回数は5~6回はかかります。
そうなると週一回のペースで来てもらっても、一月半はかかるわけですね(技工操作とかもあるわけですからね。)。
そして、不都合な状態のままでいるわけにもいかないと思いますので、粘膜調整剤や即時重合レジンなどを用いて修理や調整をいたしますね(どうしてもできる範囲でという形になりますが。。。)。
総入れ歯で肝となるステップは型取りと咬み合わせ取りだとは思います。
総入れ歯製作の型取りの場合はどのステップでもできるので、ある意味、楽観していますが、咬み合わせ取りはちょっと大変です。
中には、どこで噛んでいいのかわからないほど、不安定な人もいますからね。
その辺りは、非常に気を付けて行っています。
そして、仮合わせの際に咬み合わせのずれがないかも必ずチェックしていますよ。
総入れ歯は、ある意味、術者が他人に与える咬み合わせです。
天然歯同士のかみ合わせとは違くなる可能性が高いものです。
それが良いのか悪いのかは、別として患者さんに良いものと思ってもらえるように頑張っていきたいと思います。
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