2022/12/17
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
先日、当院で入れ歯を作った方が久々に来院されました。
3カ月ごとのメンテナンス(定期健診)にはきちんと来る方だったのですが、今回の来院は2年ぶりになります。
その方は上下顎とも歯が一本もなく、総入れ歯を5年ほど前に当院で新製し、その時の状態は良好でした。
3カ月ごとのメンテナンスでも、それほど大きな処置をすることなく、咬合の調整を少しだけして義歯の洗浄をメインに行っていました。
でも、一年経って久々にメンテナンスに来られた時はちょっと違ってました。
歯茎が異様に痩せていて、舌側の義歯の辺縁部に大きな傷が見られました。
その傷は褥瘡性潰瘍と呼んでいい状態で、粘膜がえぐられており、傷は白っぽくなっていましたね。
その方は、「先生ごめんなさい。しばらく調子が良かったのでさぼってしまった。。。そうしたら入れ歯が痛くなってきた。やっぱり総入れ歯でもきちんと来ないとダメなんだね。」と仰っていました。
僕は、「そうですね。。。どうしても歯を抜いている以上は少しずつ歯茎は痩せていきますからね。そうすると、入れ歯は緩くなり横連れしていきます。そうすると歯茎が押されるようになり、どうしても咬み合わせと粘膜面の調整が必要になるのですよね。総入れ歯だと自分の歯がもうないからメンテナンスに行かないという人が多いですが、それだとこういうことが起こるんですよね。できるだけその様なことを未然に防ぐ意味でも、総入れ歯でも定期健診には来ていただきたく思います。」と言いました。
入れ歯を作って痛みがないと、もう歯科医院に行かなくなってしまうという人は少なくはないですね。
でも、それだとまた近い将来に入れ歯の不適合が起こり、痛みを起こしたり外れやすくなったりと良いことがありません。
できるだけ、今、使用中の入れ歯を長持ちさせるためにも3ヶ月に1回は調整させていただけたらと思います。