2014/12/09
全部の歯が重度の歯周炎に罹患していて、多数歯の抜歯を余儀なくされている方はかなりお困りですよね。通常は抜歯をしてから、その傷が落ち着いたのを確認して型取りを行い、入れ歯製作が始まりますが、少なく見積もっても5回ぐらいはかかると思います。そうなると、歯を抜きっぱなしの状態でいなければならない時間がかなりありますよね。こういう方には、即時義歯製作という方法があります。
まず、1回目の来院で歯を抜く前に型を取ります。この時点では、歯があるわけですから咬み合わせを取るのも楽です。そして2回目の処置までに模型上で抜く歯を削って、義歯を製作します。そして、2回目の来院で保存不可能な歯を抜歯し、義歯をセットする方法です。内面は抜歯したばかりなので、傷の安定を図るために義歯の内面に粘膜調整材と言われるものを貼ります。この方法で製作された入れ歯は正直あまりいいものではありません。あくまで、暫間的なものとして使用することになります。
保険の入れ歯でもセットしてから半年経てば、再製作が可能ですのでその時がきたら、改めていいものを作るのがベストですね。