2015/04/09
最近は、親知らず以外の歯を抜歯することは本当に減りました。でも、全くいないわけではありませんね。例えば根の治療をしても、虫歯にやられてしまった範囲が大きすぎて保存が困難なケースはありますし、咬合力が関与した歯根破折や重度の歯周炎もあります。
また、歯科はあくまで虫歯や歯周病という慢性疾患が治療の対象になるため、切り傷や急性炎症の治療のように、処置をして時間が経てば治るものとは訳が違います。慢性疾患とは、言わば糖尿病や高血圧のように特効薬はなく、大変治りにくく処置後のコントロールが必要な疾患なのです。
時に患者さんからあと何回で終わりますか?という質問を受けることがあります。その歯の処置は、場合によってはあと何回ですと答えられることがありますが、大変難しい問題です。虫歯菌が感染した根の治療や歯周病の治療には、はっきり言って明確な終了を告げることは困難ですし、その後のケアも必要になりますからね。。。従って、治療後の定期健診は必須といえると思います。
(写真は定期健診時の、口腔内写真です)
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