総入れ歯製作のための模型

院長ブログ

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総入れ歯製作のための模型

 

総入れ歯製作のために型を取って、起こした模型を作業模型といいます。この模型上で実際に咬合床という咬み合わせを決める装置を作ったり、歯を並べたり、ワックスで歯肉部分を作ったりします。入れ歯ができ上がるために絶対的に必要なのです。従ってその扱いは慎重になります。他人のものと間違うわけにはいきませんし、落として欠けたりしたら大変ですものね。

作業模型ができたら、総入れ歯の場合は模型上で歯を並べる指標を記入します。解剖学的なランドマークを指標に記入します。総入れ歯の場合、天然の歯が1本もないのでランドマークが唯一の基準です。歯茎の一番高い所が一番力を負担できますので、その部位に歯が並びます。そこに鉛筆やマジックでラインを引いて、歯を並べる参考にします。模型の側面にそのラインが解るように記入しておくと前歯や臼歯の排列位置が解るので、書くようにしております。
(写真は上顎の作業模型に記した設計線です。模型側面にIとMの線が記入されています。Iが前歯が並ぶ位置でMが臼歯が並ぶ位置です。あくまで参考ですが。。。)