2015/05/17
歯科は基本的に標榜できるのが、歯科、小児歯科、口腔外科、矯正歯科です。小児歯科、矯正歯科のみを専門で診療されている先生方は少なくないですね。
でも、いわゆる一般歯科の中にももっともっと専門が分かれるべきなのではないかと、個人的には思います。例えば、入れ歯専門や被せ物専門、根の治療専門や詰め物専門、歯周病専門等ですね。(最近は歯周病専門は掲げてもいいようですが。。。)
一人の先生がこのすべての項目に100点満点で対応するのは、患者さんの治療要求度が高く、高度先進治療がどんどん取り入れられていく現状の中ではもの凄く難しいことではないかなと思います。
数年前から大学も専門分野を吸収合併させ総合診療を謳うようになりましたが、最近はあの時の勢いはどこに行ったのか。。。聞くところによると、過去のような専門分野の充実を図りに動いてきています。でも、この総合診療をメインにしてしまったため専門の先生が大学を離れてしまい、現在残っている先生では専門を賄うことが難しいように感じます。若い先生では経験が少ないのですから致し方ないのですが。。。
僕は、入れ歯治療を得意とする一般歯科医師ですが、矯正治療は簡単と思われるものでも、連携させていただいている矯正専門医の先生に依頼します。
患者さんがそれほどたくさんいるわけではないので、本当なら自分でやりたい気持ちがありますが、患者さんはトラブルなく完治させたい気持ちが強くあるでしょうから、その方がいい旨をお伝えして行ってもらうようにしていますよ。でも、反対に矯正治療を専門にしている先生は、矯正のための便宜抜歯や矯正治療中に起きた虫歯治療は僕の所に依頼してきてくれます。
このような連携は患者さんに有益ですし、僕らにとってもストレスが少なく得意なことで治療できます。本来は得意な治療分野を持つ歯科医師の先生ともっともっと連携をとるべきなのではないかと常々思います。
Tweet