嘔吐反射を持つ人の、入れ歯の対応

院長ブログ

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嘔吐反射を持つ人の、入れ歯の対応



嘔吐反射を持つ人の入れ歯の装着は困難なケースが多いです。部分入れ歯であればバネなどをかけて、維持を歯牙に持っていけるので何とかなるケースがありますが、歯が1本もない総入れ歯の場合、維持を口腔粘膜に持っていくため、それなりに床というピンク色のブラスチックで口蓋を覆わなけばならないのです。この粘膜面と接する床がある程度ないと、総入れ歯の場合は安定せずすぐ外れてしまいます。
従って、当院で新義歯を装着する場合は、まず小さい入れ歯を装着し(入れてもらえなければ話になりませんからね)、少しずつ使って慣れてもらい、その後改造して床の後縁部を伸ばしていく方法を取ったりしています。でも、なかなか時間がかかりますし、患者さんの協力が必要ですね。