咬合採得の難しさ

院長ブログ

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咬合採得の難しさ

 

総入れ歯や総入れ歯に近い状態の場合、咬み合わせを決める作業が非常に難しいです。残存歯の咬み合わせがないため、咬み合わせの高さや水平的に良い位置は歯科医師が決めなければなりません。その人が本来ここで咬んでいたであろうという位置を、あらゆる方法で模索して決めていくわけですが、ここでいいであろうという位置に歯を並べてみて、仮合わせの時にズレに気づくこともあります。ですから、仮合わせの際にもう一度咬合採得をすることがあるのですね。
患者さんとしては早く入れ歯を入れてくれという気持ちなのはもちろん理解してますが、この咬み合わせが狂っているとセットの際に直そうとしてもなかなかうまくいきません。人によっては古い入れ歯の悪い噛み癖がついていて、なかなか適正な位置で咬めない人もいるので、焦らず時間をかけてよく咬めるいい位置を設定するのにご協力していただきたく思いますよ。
(写真は咬合床という装置を用いて咬合採得しているところです)