2014/11/12
総入れ歯の咬み合わせ調整は、かなり微妙なテクニックが必要になります。
入れ歯は粘膜の上に乗っかっていますので自由度がかなり大きく、咬合紙だけで判断すると、見せかけの咬合接触点にだまされ悪くないように感じることがしばしばあります。
私はまず、エバンスと言われる歯科用の器具を歯と歯の間に介在させ、ちょっとこじってみます。もし、そこでしっかり患者さんに咬んでいただいても義歯が1ミリ以上浮くようなら、咬み合わせが甘いと思います。(左右どちらもやるので、どちらが甘いというのが解ります。)
これを転覆試験と言います。これをやってみてもし、甘ければ樹脂を不足している咬み合わせ部分に盛たしたり、反対側の高い部分を削除して調整をしていきます。
それから、咬合紙を使って細かい部分を見ていくとうまくいきます。
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