2015/02/28
基本的に入れ歯を機能的に使用できて、外れにくくするという点においては保険の入れ歯でも満足いくようにできるのではないかと思います。しかしながら、さらに審美的にして、ご飯の味をもっと楽しみたいと思うなら、やはり自由診療で保険では認められない材料・生体親和性のいい金属を使用するべきだと思います。これを使用することによって義歯床と言われる部分を薄くでき、かつ丈夫にできます。また、金属を使用することによって食材の温度をそのまま伝えることができ、温かいものは温かく、冷たいものは冷たく粘膜に伝えることができますよ。この生体親和性の高い金属を使用する義歯を金属床義歯といいます。
また、最近では審美性を考慮したノンクラスプ義歯というものもあります。これは、欠損の状態により、保険の入れ歯ではどうしても前歯にバネをかけなければならない場合、そのバネが見えないようにするためにバネに代わる義歯床の延長したものを歯間部に当てはめて維持するものです。素材も保険診療で使用されているものよりも柔らかく痛みが出にくいと思いますよ。
(写真はノンクラスプ義歯を模型に装着して、横から撮りました。バネの代わりに入れ歯の床部分を伸ばして、歯間部に這わせてあります。歯肉の色と同化するので目立たなくなります)
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