2017/02/26
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
重度歯周炎のため、多数歯に渡る抜歯を本人も自覚しているのですが、歯が一時的になくなることを嫌うため、抜歯直後に即時入れ歯を入れるケースは少なからずあります。当院は、いわゆるオフィス街にあるため、多くのビジネスマンはそれを希望します。
これは抜歯を前提に即時入れ歯のための型と咬み合わせを取らせていただき、あらかじめ入れ歯を作成しておきます。次回来られた時に抜くべき歯を抜いて、同時に入れ歯セットということです。これは多数歯になればなるほど、難しいですし調整も大変ではあります。
本来は、抜歯後の傷がしっかり落ち着いてから、入れ歯を作るのがセオリーではあります。当院では、即時入れ歯は本入れ歯とはほぼ成りえないものと認識しております。従って、保険診療であれば保険のルールにのっとり、即時入れ歯をセット後、半年待って本入れ歯を新製することが多いです。即時入れ歯の場合、抜歯後の傷の治りの予測がしにくく、修理や調整を繰り返すうちに床が厚くなってしまったり、ツギハギの入れ歯になってしまうため、あまりきれいな物ではなくなってしまいます。それなりに、使えはしますが。。。
また、重度歯周炎のためにプラプラの歯を抜いた場合、傷の治りはそれほど悪くない事が多い(ほとんど歯根を支える骨がないため)のですが、保険のルールがあるため、入れ歯を半年以内に新製することは無理なのですね。その場合は、自由診療も含めて考えていただけたら、快適に過ごせる時間が早くなるし、違和感も少ないのだけどもなあと思うことがしばしばありますよ。
(写真の掲載は患者さんの同意を得ています。)