2017/12/15
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
部分入れ歯を装着し、調整して痛みがなくなるとその後のメンテナンスに応じてくれる人は、多くはないです。
あの人もう一年ぐらい来ていないけど大丈夫かなと、思っているとある日突然、入れ歯のバネがかかっている歯が抜けたからなんとかしてほしいということで再来院するような人は凄く多いです。
僕たちは必ず、今残っている歯をずっと残していくためには、定期健診とクリーニングが大切ですと伝えていますが、なかなか解ってもらえない現実があります。
これは恐らく、この歯が駄目になったらまた入れ歯を作ってもらえばいいやという軽い気持ちがそうさせるのだろうなと思います。
また、ある患者さんから「歯周病っていつ治るんだ?そんなにメンテナンスに通わせてどうするんだ?」と言われることもありました。
本当にそうですね、言いたい気持ちも解らなくはないですが、残念ながら歯周病は慢性疾患のため、ほぼ治りません。
痛みが出たのは慢性疾患の歯周病が、ストレスや体調の変化等をきっかけに個人の免疫力が低下したことにより急性化したためで、痛みが引いたのはそれが慢性に移行したためですね。
決して治っていませんし、いつ急性化してもおかしくないのですね。
一度、歯周病になってしまったらそれをコントロールしていかなければならないのです。
この慢性疾患というのは虫歯もそうですが、糖尿病や高血圧と同じ部類ですね。。。
いわば完治は難しい疾患なのです。
高血圧や糖尿病も治すのではなく、お薬や運動療法なのでコントロールしていくわけですよね。
だから定期的に内科にかかり、薬をもらったり生活習慣を見直させられたりするんですよね。
と、いうことはそのコントロールのために歯周病にとって何が必要なのかというと、日常のブラッシングなどのホームケアと定期健診、そして歯周ポケット内の洗浄だと思います。
この歯周ポケット内の洗浄は、通常の歯磨きでは難しく深いポケットにはブラシの毛先が届きません。
歯科衛生士などによるプロフェッショナルクリーニングが必要なのです。
是非、歯の健康のために歯周病菌が悪さをしないようにコントロールしていきましょう。
特に歯周病などで歯を抜いたことがあるような人や部分入れ歯になっている人は、これ以上歯をなくさないようにするにはどうしたらいいのかを、よく考えていただきたく思いますよ。