2018/04/11
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
よく就寝時の歯ぎしりや喰いしばりが原因で、歯が欠けたり摩耗したりする人がいます。
中には、金属の詰め物や被せ物が取れていくことも。。。
恐らく歯ぎしりにより詰め物や被せ物が揺さぶられ、それをセットしたときの合着時のセメント層が破壊されるからなのでしょうね。
恐らくほとんどの患者さんが、虫歯が中で広がってしまい、セメントが破壊されたために起きたと考える人が多いように思いますが、結構、虫歯でないケースもあります(もちろん虫歯が原因だったりすることも少なくないですが。)。
その際に、患者さんへ僕の方から歯ぎしりの可能性について説明しますが、「いや、自分は歯ぎしりしていないよ。」と言う人がほとんどです。
でも、考えてもみて下さい。
この歯ぎしりや喰いしばりが起きているのは、夜間の就寝時なんですよね。
寝ていて意識がないときに起こるのです。
自分で歯ぎしりに気づく人は、多くはないです。
疑いを持つ勘所としては、前歯や犬歯(糸切り歯)の頭がすり減っているかどうかと言うのは重要です。
こすれて中の象牙質という茶色い組織が見えている場合は、要注意です。
原因はストレスと言われていますが、解明はされていないのが現状です。
あくまで、対症療法になるのですが夜間に装着するナイトガードで対処するのが良いと思います。
これは歯ぎしり用のマウスピースで歯ぎしりや喰いしばりを止めることはできませんが、歯にかかる負担をかなり和らげてくれます。
最初は違和感があるという人がいますが、使用していくとそんなに違和感は感じなくなります。
当院で製作するモノは、透明な硬いシートを2ミリ厚で製作しています。
型を取って、模型を起こして作りますので適合もよく、調整もしっかりいたしますので、咬み合わせもそれほど違和感を感じないと思います。
実際に僕もブラキサー(歯ぎしりをする人)で、自分の歯ぎしりの音で起きることもあったくらい重症ですが、ナイトガードを装着して寝るようになって、被せ物や詰め物が脱離することは本当になくなりました。
まあ、僕の場合、この歯ぎしりが原因で歯の根っこを割ってしまったので、これがないと歯にとって致命傷なのですが。。。
このナイトガードを装着して就寝していただくことによって、詰め物や被せ物がしょっちゅう外れていた人が、何年も問題なくなった人を大勢見ています。
歯の摩耗や、詰め物、被せ物がしょっちゅう外れる人は、是非、その可能性を疑ってみて下さい。
また、歯を何本か失い、入れ歯を装着している方でも、この歯ぎしりをしていると疑われる人には入れ歯を装着したまま、寝てもらう事を指導することもあります。
入れ歯がないことによって、残存歯に負荷がかかりすぎるという人もいますからね。。。