2018/06/02
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
歯科医院の仕事って一般の人にはわかりにくいですよね。
患者さんを迎えての仕事としては口の中で行われている作業なのですが、なかなかその仕事内容を患者さんは見ることができませんから。
でも、実際に治療に当たるときは医療行為として行うわけですから、かなりの緊張感を感じてやるわけです。
また、歯科医院を取り巻く社会環境も一昔前と比べて、かなり厳しく言われています。
本当に必要なことなのかエビデンスがハッキリしていないものまでの消毒や滅菌の徹底や、保険点数は条件をつけて変更する等など。。。
本当に医療そのものの発展よりも、社会環境の変わり様は日進月歩と言えます。
保険などは解釈の仕方でも変わりますので、それについて行くのも大変です。
また、サービス業としての一面も持ち合わせているので、それに対しての工夫を行ったりします。
本当にいろいろなことがある毎日で、全てを高いレベルでこなそうとするには大変で難しい面があります。
患者さんに快く思ってもらうために様々なアイデアを出して、環境を整えたりするわけです。
それもかなりの手間と経費がかかります。
医療に関わる機材や商品は、高額なのが一般的な相場です(一般の人が買うことがないため、需要が少ないですからね。。。)。
だから、歯科医学の勉強はもちろんですが、サービス、接遇、患者心理、患者教育、モチベーション維持、目標設定などの様々なことを考え、行動しています。
でも、実際にこれらのことはスタッフの協力がないと前に進めないのですね。。。
自分一人では何もできないのが、歯科医院の長である歯科医師の仕事です。
全てをたった一人で、満足にやりきっている歯科医院というのは僕は知らないですし、恐らくないのではないでしょうか?
患者さんが、予約を取るために歯科医院に電話したときも、おそらく最初に電話に出るのは女性スタッフでしょうし、帰り際に「お大事にしてください。」と言うのもスタッフですものね。
器具の消毒・滅菌もスタッフでしょうし、ユニフォームの洗濯も、患者さんを迎えるための準備もスタッフがしてくれます。
歯科医院に来る患者さんは痛みを抱えている人が多いため、なんとかその日に診てほしいと電話をかけてきたり、医院の方へ飛び込みで来院したりもします。
当院は、基本的に予約制のため、急な対応はできないこともあります。
でも、患者さんの希望通りにならないと、不満の声を挙げてくる人もいなくはないです。
そのような患者さんは、それを院長に言うのではなく、受付や衛生士のスタッフに言う人が多いような気がします。
もともと、いろいろな仕事があって患者さんを迎え入れるための努力をしてくれている歯科医院のスタッフのストレスはかなり大きいはずです。
それを考えると、本当に頭が下がります。
働き方やそのスタッフ体制、勤務時間は、医院によっても個人によってもいろいろあるかと思いますが、僕はスタッフを本当に大切に考える医院環境が作れないと、発展はないと思っています。
これは、単なる個人の医院の問題でなく、歯科業界全体にも言えることだと思うのです。
歯科医院の長である院長さんが、スタッフを大切にして女性スタッフにやり甲斐を持たせることができなければ歯科衛生士の離職率は高いままでしょうし。。。
僕は、偉そうなことが言えるような立場ではないですし、実際に当院を辞めてしまったスタッフもいなくはないです。
だからこそ、今、これを真剣に考えて働きやすい職場とは何だろう?やり甲斐を持たせるにはどうしたら良いだろう?と真剣に模索しています。