2018/06/15
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
当院では入れ歯治療と、これ以上歯を失わないための予防に関して力を入れています。
特に入れ歯になった人というのは、虫歯や歯周病で悩んでいた経緯はあったはずです。
でも、歯医者さんに行って歯磨き指導を受けたり、歯石除去をしてもらった事がほとんどなく、重度の虫歯や歯周病になったため抜歯を余儀なくされたと思うのです。
この虫歯や歯周病は、自己流での歯磨きでは防ぐのが本当に難しく、まして歯周病になってしまうと歯周ポケットという歯と歯茎の境目に深い溝ができてしまいます。
この歯周ポケットは正常値は3ミリ以下のはずが、それ以上になると歯を支える骨や歯根膜などもやられてくるのですね。
7とか8ミリの深いポケットになると、恐らく歯も揺れてきていることでしょう。
そうなると、正直、抜歯が適応になりますね。
一度失った歯は2度と戻りません。
できるだけ歯は残した方が良いのは言うまでもないですね。
でも、失った歯が戻らないのであれば、そのままにしていいことは何もないです(親知らずの歯だけは別ですが。。。)。
そうなると欠損様式にもよりますが、入れ歯を必要とするケースが多いはずです。
入れ歯が自分の歯と同じように、咬めるとは口が裂けても言えませんが、ある程度は咬めるものにはなるでしょうし、歯周病で歯を抜いた経緯のある人は、また悪くなってしまう可能性は高いです。
僕は今まで、入れ歯を作って患者さんがその入れ歯に満足していれば、それで良しとしていたところがありました。
特に、入れ歯を得意としている先生にはこのような考えの先生が多いような気がします。
でも、それではまた作り替えをしなければならなくなります。
あくまで歯周病や虫歯は感染症なのですから、これを何とか制御しなければまた歯を抜いて入れ歯を作り直すの繰り返しです。
もし、入れ歯を新製したならば、それが長く維持できるようにブラッシングを頑張っていただくのはもちろんですが、定期健診にもしっかりかかっていただき、それ以上歯を失わないようにすることが本当に大切です。
仕事が忙しくて、定期健診に通うことが難しいと言われる40代や50代の若い世代で入れ歯の人は、特に要注意ですよ。
これからあと30~40年は生きると思いますが、それこそ年老いて全て歯を失い、総入れ歯になったらどうしますか?
総入れ歯になったら、今以上に食べるのに苦労しますし、発音もしにくいです。
部分入れ歯でも、かなりの抵抗があったと思いますが、もっともっと使用するのに大変になりますよ。
若い世代で歯を失っている人というのはそういうリスクが、全て歯がある人よりも凄く高いという事実を認識して下さい。
歯を失ってから、悔やんでも遅いですよ。
一緒に頑張っていきましょう。