2018/06/19
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
総入れ歯でお困りの方は少なくないですよね。
よく言われることで、一番多いのは総入れ歯が外れやすいということですかね。。。
実際、当院に来られる方の多くはそのような事で来ている人が多いです。
総入れ歯は歯を失った歯茎の上(粘膜の上)に乗っているものですよね。
部分入れ歯のように歯があれば、そこに入れ歯の維持を求めることが可能なのですが、歯が一本もないので総入れ歯になっているわけですよね。
あなたの、その総入れ歯はくっついていますか?
もしくっついているのなら、それは吸着していると言って良いものだと思います。
この吸着って何ですかと言われると、入れ歯の床粘膜面と粘膜の間に唾液が存在し、そこに陰圧を生じます。
この陰圧というのは、例えば、ヤクルトを吸うと吸盤のようにくっつきますよね。
あれは、ヤクルト内部の陰圧によって舌がくっついているのですね。。。
陰圧を得られることが吸着の第一歩なんですね。
その吸着を得るためには、入れ歯の適合度が第一ですが、それ以外に唾液の存在も必要です。
入れ歯を取り囲む筋肉の運動に調和していることも大切な要素です。
でも、あまりにも歯茎が痩せてしまっているとかなり条件が悪くなります。
こちらとしては、かなり条件の悪い歯茎にでも最大限の努力はしますので、どうか、その旨はご理解下さいね。
また、吸着が得られていても、フラビーガム(コンニャク状顎堤)というもののために入れ歯を支える歯茎がブヨブヨの人もいます。
このようなケースの場合、仮に吸着が得られたとしても、咬合する度に入れ歯は揺れます。
なんせ、歯茎そのものがブヨブヨなのである意味、致し方ないことかもしれません。
でも、まずはこの吸着を目指し、日々頑張っています。
もし、総入れ歯が緩くなってしまい、外れやすくて困ると言うことであればご相談下さい。
場合によっては、新製をお勧めすることもあるかもしれませんが、極力は入れ歯に裏打ちなどをして吸着が得られることを第一に考えています。