2018/06/29
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
重度の歯周病のため、抜歯を決断しなければならないことがあります。
多数歯にわたる場合は、抜いた後、抜歯した穴が完全にふさがるまで1~2月ほどかかります。
歯茎がしっかり落ち着いてから新しい入れ歯を製作するのが、本来の入れ歯治療のあり方だと思いますが、長い年月、空いたままでいるのも審美性や咀嚼しにくい問題が予想されます。
そのような場合は即時入れ歯という手段があります。
やり方としてはまず、保存可能か不可能かの判定をしっかりします。
そして、ブリッジやインプラントでは対応困難であれば、即時入れ歯の製作へ移ります(当院ではインプラントは行っていませんが。。。)。
歯がある状態で型を取り、咬み合わせを取ります。
そして、模型を製作し、模型上で抜くべき歯を削ります。
その後、人工歯を並べ残る歯があればそこにバネをかけるようにして、すぐに完成させます。
そして、入れ歯が出来上がっている状態で、抜くべき歯を抜歯します。抜歯した後、完成されている入れ歯をセットします。これが一連の流れです。
しかしながら、口で言うほどこの処置は簡単ではありません。
なぜなら、抜歯した後、歯茎が回復する際にどれだけ歯茎が盛り上がってくるかは予想だけで作っております。
抜歯直後に入れ歯を入れると当然、まだ麻酔も効いているはずなので、咬み合わせも不安定な面があります。
したがって、当院では、半年後には新しい入れ歯をしっかり作った方がいいという旨は伝えてあります。
この方法の最大の特徴としては、見かけ上、歯のない時期がないため、顔面の審美性を損なうことはないです。
でも、先述したとおり、かなり無理して作る入れ歯のため、ほぼ再制作が必要になりますね。。。
保険の入れ歯だと、即時入れ歯セット後は半年間、ルール的に作りだしができません。
保険医としては、このルールを無視することはできないため、抜歯後の傷が落ち着いていたとしても、時間をおかなければなりません。
もし、自由診療でやらせていただけるなら、その縛りはないのですが。。。
確かに高額ではありますが、即時入れ歯よりははるかに良いものが早く製作できるかと思いますよ。
本入れ歯を製作する際には、よく考えていただけたらと思います。
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