2018/07/06
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
即時入れ歯といって、抜歯と同時に入れ歯をセットすることがあります。
通常は、抜歯部位の傷が治ってから入れ歯を作るのが一般的ですが、前歯が絡む抜歯を行うと歯がないのが見えてしまいますよね。
審美的な面で、見栄え的に歯のない時期をなくすことができるので、日常の臨床で行うことがあります。
しかしながら、ある意味これは仮の入れ歯と僕は思っています。
抜歯部位の傷が治ったら、入れ歯を再製作するか、即時入れ歯の内面を裏打ちし直すのが必要な処置であります。
なぜなら、傷口の回復はある意味予想して作っているため、歯肉の回復度は個人や部位によっても違いますからね。。。
昨日、ある即時入れ歯を1年ほど前に入れた患者さんが来られました。
その患者さんは、その旨をお話ししていましたが、セットしてから1年間以上来られなかったのですが、入れ歯が当たって痛いということで急患として来ました。
入れ歯は抜歯して歯肉が盛り上がってきた部位に強く当たっており、かなりの調整が必要でした。
「○○さん、どうしてもっと早く来なかったの?これは、あくまで仮の入れ歯だと言ったよね。。。」と言ったら、「仕事忙しくて来れないのと、上が入っているから下の入れ歯は入れなくてもいいやと思って。。。あと、痛みが出てきたのでしなかったんだ。。。」と言ってました。
「もっと前に、入れ歯の裏打ちをするとか、作り直しをするとか考えないといけないですよ。。。そのことは言ってましたよね。」と言いました。
その方は、ちょっと不機嫌になったと思いますが、これは事実なんですよね。。。
その人は下顎の前歯は残存しており、臼歯部が欠損しております。
上顎は総入れ歯に近い部分入れ歯が入っています。
一応の見た目は、大丈夫だと思ったのでしょうね。。。
でも、このような咬み合わせだと下顎の歯が上顎の義歯を突き上げ、入れ歯の前歯が脱離するとかいうことが起きます(実際それがありました。。。)。
どうか、自分の口の中の事です。
起こりえる危険性は言っているつもりです。
それに、耳を傾けて下さいね、そうでないと根本的な解決には至らないですよ。。。
一緒に頑張りましょう。