2018/07/30
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
先日、訪問診療に伺った患者さんはほとんど寝たきりの状態でした。
介護を主にされているのは、そのお家のお嫁さんです。
1年前に伺ったときは、入れ歯の製作を依頼されてのことでしたが、今回は前歯の差し歯が折れたので何とかしてほしいということでした。
約6ヶ月に1回、入れ歯と残存歯のメンテナンスをしてきましたが、自分では磨きができないせいか、行く度に口腔内の衛生状態はあんまりかんばしくないものになっています。
介護をしているお嫁さんにも、その旨をお話ししましたが、あまり積極的にやろうとはしてくれていないのが現状ですかね。。。
幸い、この折れた歯以外は、現在は虫歯にはなっていないようです。
その折れた歯の神経の処置をして、今後は被せ物を入れていく準備をしていますが、この先がちょっと心配です。
介護をする側も、なかなか口の中までは手が回らないのが現状ですかね。。。
その意識を、持ってもらうためにもいろいろな説明をしますが、なかなか僕らが思うようにはやってもらえないですね。。。
もっと、僕らも上手に説明ができ、介護をする人もされる人の心を傷つけずに説明できたらなといつも思います。
また、特に痛みがなく困っている様子はないのだけれども、要介護者の口臭や衛生状態が良くないようならば、是非、僕らを頼っていただけたらなと思います。
最近は、そのような依頼も本当に多くなりました。
歯のメンテナンスとクリーニングを希望して3ヶ月に1回や、1月に1回介護施設のお部屋に出向いています。
そのような方は、本当に元気で要介護者ではないのかなと思う人もいます。
やはり、口腔内の衛生状態と要介護度の重篤さには密接な因果関係があるのではないかと僕は思います。
これからは、訪問診療も予防の時代だと思います。
訪問診療も悪い歯を抜いて、入れ歯を入れて、噛めるようになったから、それでいいという時代ではなくなりましたね。
今以上に、要介護度を上げないためにも、要介護者にも定期健診と歯科衛生士によるプロフェッショナルクリーニングをしていくべきだと考えますよ。