2018/10/19
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
以前に当院である70代の男性が、上下顎の総入れ歯を製作いたしました。
その方は当院で製作した入れ歯に非常に満足していただけたようで、「先生、私の妻も診てほしい。かなり具合の悪い歯があるようなんだ。多分入れ歯になるな~。」と言ってました。
僕は軽い気持ちで、「そうなんですね。僕で良ければ良いですよ。頑張ります。」と、その方に伝えました。
翌週、その方の奥さんの予約が入り、当院に来られ、口腔内を診てみるとその時点で上顎の両側臼歯は欠損しておりました。
残存歯も歯周病の状態が悪く、大きな虫歯で根の治療をやらなければならない歯も何本かあります。そして、ブリッジも破損していたり、不適な被せものもあります。
治療計画を立てていくと、歯周病により抜歯しなければならないものが下顎前歯と臼歯の残痕を含めて6本、根の治療を併行してやっていき、前歯が絡む抜歯なので残存歯も多くはないために早めに部分入れ歯を作り、咬合の回復も図りつつ不適なブリッジを再製した後は、もう一度、部分入れ歯を作らなければならない旨を説明しました。
とにかく、やらなければならない処置は多くあるため、時間がかかる旨を説明しました。
その方の返事は、「先生の一番良いと思われる治療をお願いします。頑張って通います。」と言ってくれました。
でも、その時に思い出したのですが、以前、この方の旦那さんが「五月の連休明けには、故郷である秋田県の本荘市に妻と帰って、楽しく暮らすんだ~。」と言っていたことを。。。
この時点では、まだ4月前だったので僕は「そう言えば、以前、旦那さんが5月の連休明けには秋田県に帰って、向こうで暮らすと言っていましたが通うのは難しいですよね。。。もし、良かったら知り合いの先生を紹介いたしますが。」と伝えました。
その方は、「いえいえ、大丈夫です。夫もここの先生にしっかり治してもらいなさいと言ってましたし。暖かくなったので、雪は心配ないし。毎週は来れないかもしれないけど頑張ります。」と言っていただきました。
この言葉を聞いたときに、無理はしないでほしいという気持ちと、僕を信頼していただけて嬉しいという気持ちが入り交じりましたよ。。。
そして週に1回は、その方の予約があり、いつもの時間にその人はやってきます。
僕やスタッフは「秋田からお疲れ様です。大丈夫ですか?」と訪ねたところ、「うん、今日は主人の車で4時間かけて来ましたよ。今日は泊まりなので全然大丈夫です。」と仰っていましたよ。
そろそろ寒くなってきました、秋田は12月には雪も降りますよね。。。
もう少しで、入れ歯製作に入れますから、それまでには終わらせられるように努力したいです。
その奥さんの年齢も60代後半ですしね。
まだ、治療は道半ばですが極力早くやってあげたいです。
そして、この方にとって無理のない日程と時間を確保したいと思いますよ。
この医院で無事に治療終了されることができたなら、スタッフ皆でお祝いしたいと思います。
僕たちもその日を目指して精一杯、頑張ります。