2018/11/17
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
先日、ある患者さんから「自由診療の金属床の入れ歯って、保険の入れ歯とどう違い、どういうメリットがありますか?また、作り替えなくても大丈夫なのですか?」と聞かれました。
この方は過去に、他院で保険診療内において、入れ歯を製作しました。
上顎は、総入れ歯です。
下顎は、両側臼歯部分が欠損しており部分入れ歯が入っています。
この方は、以前に強い咬合力のため、上顎の総入れ歯が一度、真ん中から割れてしまったことがあったようです。
また、この強い咬合力のために人工歯が咬耗し、咬合高径が下がってしまいました。
そのために顔にしわが寄りやすく老け顔になり、顎関節も調子が悪いということです。
そのため、その入れ歯の咬み合わせ部分にプラスチックを盛り、咬み合わせの高さを上げました。
何度も、そのような状態を繰り返したために、当院に来て新たに入れ歯を作りたいと思ったようです。
この患者さんは、かなり遠いところから通ってきているため良いものを作ってもらい、それを長く持たせたい気持ちが強い方だとは思いました。
この方に僕は、「自由診療で作らせてもらうならば、金属床入れ歯が良いと思います。」と言いました。
理由としては金属床にすることによって、入れ歯を薄くすることが出来るため、使用する患者自体の負担が少ないことなどが特徴に挙げられます。
保険診療内での、プラスチックで作られた入れ歯よりも強度面で優れているなどの効果があり、丈夫な素材を使っているため患者自体も快適に使用することが出来るというメリットがあります。
また、入れ歯全体も、プラスチックで作ったときのようなたわみを抑えることが出来ます。
よく聞くことですが、患者さんが実際に使用したときの感触としては、金属を使用することによって、通常のタイプよりも薄く仕上げることが出来るので、口の中が広くなってしゃべりやすいと言われます。
金属床の部分入れ歯の場合には、自由な入れ歯の設計から、残っている健康な歯に負担をかけない設計も可能というメリットもあります。
また、金属を使用しているため熱の伝わり方も良く、温かい食材は温かく、冷たい食材は冷たく食べられるという特徴もあります。
そして、この患者さんが一番気になっている人工歯の咬耗も、できるだけ抑えられるような陶歯や、金属を使用した人工歯に変えることも可能ですからね。。。
トータル的に考えて、金属床の入れ歯の方が断然、良いと言えます。
ただ作り替えなくて良いものとか、何年持ちますかという問いに対しては、その人の使い方や定期健診にきちんと応じてくれるとか、歯茎の痩せ方とかいろいろな要素がありますので、何ともいえません。。。ただ経験上、この自由診療の金属床入れ歯を2~3年で作り替えというのは今まで経験ないですね。」と言いました。
そして、当院の自由診療についての料金表をお渡ししたところ、料金を鑑みて検討したいとのことでした。
この金属床の入れ歯は、みんなに勧めたい気持ちがありますが、デメリットとしては金額が高いということでしょうか。。。
でも、メリットの多さは確実にあるといえるので、ご興味のある方は検討していただきたいと思います。
生活の質は向上し、保険内の入れ歯では得られにくい快適さがあると思いますよ。