2018/12/15
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
先日、上顎は総入れ歯で下顎は一本だけ自分の歯が残存している方の部分入れ歯を装着しました。
この人は驚いたことに、そのような状態になるまで、入れ歯を入れたことがないのですね。
それこそ、ここに来る前は、前歯にブリッジがあったようですが、それも完全に根こそぎ抜けていましたよ。
僕は、「このような状態になっても、ご飯は食べられますか?噛めていますか?」と問いかけてみると、「いや~、あまり噛めなくてさ。。。だから入れ歯を入れたいんだよね。」と、その方は言いました。
このような人は、入れ歯を入れれば何でも食べれると思う方が多いのですが、この人はある意味違っていました。
「入れ歯ではあまり食べれないんでしょ。。。人から聞いている。でも、歯が無いと格好悪くてさ。俺はまだ40代だし。。。」というのです。
僕はそれを聞いて、「え、40代だったの?」と思わず声が出てしまいました。。。
人は多くの歯を失って、咬合関係がなくなると、若い年齢の方でも口腔周囲にしわが寄り老人のように見えます。
それを審美的に回復させるには、やはり入れ歯で対応するしかないとは思います。
しかしながら、入れ歯がしっかりと機能するようになるには、相当のリハビリが必要なものなのですね。
だからこそ、自分の歯がきちんといい状態で保存できるのが一番大切ですよね。
でも、この人にとってはそれなりに入れ歯に期待はしているでしょうから、僕らはできるだけの努力をさせていただき、入れ歯に馴染められるように指導と調整をしていきますよ。
でも、自分の健康な歯に勝るものはないのですから、定期健診で予防に励むことを本当にお勧めしますよ。