2019/01/11
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
先日、上顎に総入れ歯を新製してほしいという希望で、当院に来られた患者さんがいました。
この方は、お使いの総入れ歯をお持ちでしたが、総入れ歯で有るにもかかわらず、その後縁部はかなり短く、床面積はかなり小さいものでした。
これだと、入れ歯の安定感は悪いだろうなと思われるものでした。
よくよく聞いてみると、その入れ歯は東京で1日で入れ歯ができるという歯科医院で作られたそうです。
お値段も相当高かったと言います。
金属等は一切使っておらず、いわば普通のレジン床のようですが。。。
まあ、それを保険で作るか自由診療で作るかは、そこの歯科医院の方針と患者さんの同意のもとで行われるものなので、それに関してはいいのですが、問題はこの患者さんが当院でもすぐに入れ歯ができるだろうと考えられていることが一点と、床の後縁が短いのは、嘔吐反射によるものだということが解りました。。。
かつ、下顎の残存歯は左側の小・大臼歯部が欠損しておりますが、入れ歯は持っていなく、その他の歯は残存しており、下顎前突でした。
歯があったときは、いわば反対咬合というものです。
あまりにも条件が悪いことを考えると、この状態で、通常の入れ歯製作で対応するのは正直、難しいと伝えました。
場合によっては、インプラントを併用したIOD(インプラント・オーバーデンチャー)というものを考えたほうがいいのではないかと、伝えました。。。
当院では、インプラント治療は行っておらず、大学病院で診てもらうことをお勧めしましたが、患者さんはあまり行きたくないようです。
もともと、入れ歯を1日で作ってもらえるという考えもあるようですから。。。
大学病院では、それはありえない話ですからね。。。
入れ歯は、簡単にはできません。
まして、あまりにも条件が悪い人は相当難しいですし、通法通りの製作方法でできないようなケースというのも、あるのですね。。。
簡単に考えられるのは、止めたほうがいいです。
神様が与えてくれた、自分の健康な歯に勝るものはないわけですから、まずは、予防。
他人が作った入れ歯が、自分の歯に勝るというのは幻想ですよ。
厳しい言い方ですが、これは事実だと思うのです。
その辺りは、しっかりと認識していただきたいと思います。
僕たちが製作する入れ歯は、あくまで人工物なので、元々の自分の健康な歯には勝てません。
重度歯周炎でグラグラの歯よりは、いいかもしれませんが。。。
勝負をかけるのは、今の入れ歯よりどれだけよくなるかということです。
元々の自分の健康な歯と同等ならば、ちょっとの虫歯になったら、全部歯を抜いて総入れ歯にしてしまったほうがいいということになってしまいますからね。。。
それは、絶対にありえない話ですよ。
※当院で2019年版 初売り歯科用グッズ福袋を始めました。
それぞれ、虫歯ケアグッズ、歯周病ケアグッズ、口臭ケアグッズ、入れ歯ケアグッズ等のお値段がお得な福袋を用意してあります。現品が無くなり次第、終了となりますので興味のある方はお早めに。。。