2019/01/30
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
部分入れ歯の場合、欠損している所のすぐ前か後ろの歯に入れ歯の金属のバネをかける設計が一般的かと思います。
この歯は部分入れ歯の維持安定のためにも非常に重要です。
しかしながら、歯周病で抜歯になった方の部分入れ歯を製作する際に、このバネをかける歯も全く問題ないと言えるような健康である可能性はかなり低いことが多いです。
多少、歯周病を抱えている方がほとんどですね。
言うならば抜くほどは悪くないけど、健康ではないという状況です。
この場合、多少リスクを侵してでも入れ歯を製作しますが、その際には患者さんの協力は絶対的に必要不可欠です。
まず、バネがかかることによってプラークが残存、停留しやすくなります。
そのため、バネのかかった歯のブラッシングはかなり丁寧にやっていただきたいです。
また、バネがかかるがゆえに入れ歯の側方力が、その歯にかかるために揺さぶられる可能性があります。
増悪する可能性もあるので、歯周病の治療も並行してやらなければならないかもしれません。
実際、長い目で見るとこのバネのかかっている歯が抜歯になるケースは多いですからね。。。
もし、この歯がなくなると、入れ歯の維持は悪くなります。
そうなると、これに変わる維持力を求めるためには歯茎などの粘膜に変わります。
そのため、入れ歯が大きくなる可能性が高いのですね。
入れ歯が大きくなると、正直、慣れるのは大変ですし、違和感も大きいかもしれません。
できるだけ、それ以上大きな入れ歯にしないためにも、バネのかかっている歯は大切にされた方が良いかと思います。
そのためにも日常のホームケアと、歯科医院での定期健診を受けましょうね。
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