2019/02/17
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
本日は日曜日で、当院はお休みです。
今日は診療と関係のないブログですがお許しください。
先日、あるテレビ番組で予備校講師の林先生が一流大学卒業の高学歴を持つニート集団に対して話していたことを思い出しました。。。
林先生は、まずニート達から「なぜ仕事をしないのか?」の話を聞いていました。
そのうちの一人が、「自分のやりたいことがやれないから。。。やらしてもらう機会が得られないから。。。」のようなことを言っていました。
優しい林先生の口調から、「働かないで日本の福祉や行政のサービスを受けているなら、早く日本を出ていったほうがいい」という厳しい言葉が出ました。
そして、そのニート達の一人がそれに反して、「日本の社会が俺の才能を認めてくれないから仕方ないんだ。」というニュアンスの言葉を言った際に、林先生が言った言葉は凄かったです。
それは、「出来ることと、出来ないこと、やりたいことと、やりたくないことを見た時に、そこで人生を掛け合わせた際に出来ることと、やりたいことが完全に一致している人は多くはない。僕自身、違うのだから。」と言ったもんですから、僕も一瞬、え、そうなの?と思いました。
林先生は、「でも、出来ることに主眼を置いて、僕は出来ることに全力を尽くしている。その方が生活できることもあるんだ。」と。。。
そして、「僕は、予備校講師やテレビに出ることも本当はしたくはない。誰にも指示されることなく好きな本を書きたい。今、ようやくそれができるようになった。」と。。。
今現在、林先生は3冊の本を出版されているそうですが、最初の2冊は完全に業界の希望に沿って書いた本なのだそうですが、その本はかなり売れて重版になったそうです。
でも、ようやく今のような地位と名声と富を得て、出した3冊目の本は完全に本当に自分の書きたい本だったそうです。
今までの苦労は、この本を書くためだったそうです。
好きなことをようやくやれたのは、本当に最近なのだそうです。
あんなに売れている人なのに。。。
この話を聞いて、僕は思いましたよ。
僕は、歯科医業は大好きで、ある意味、出来ていて、自分自身はそれをやりたいと思っているので幸せな方なのですが、でも、完全に重なっているわけでもないです。
ちょっと違う部分というのがあります。
と、言うのは僕はもともと総入れ歯専門の科にいて、大学卒業をして10年ほどはそればっかりやっていたのですね。
入れ歯が大好きで、それだけをやることはできないかなと考えていました。。。
でも、実際は入れ歯だけしかやらない先生というのは、ほとんど知らず、新潟ではそういう開業歯科医師は一人もいません。
地域的にも、入れ歯診療だけで生活できるようなことはないでしょうからね。
本来は抜歯や、根管治療などはあまり好きな方ではないです(もちろんそれなりに、勉強はしていますが。)。
やりたいことだけを考えたら、それでは新潟で開業医として生きていくのが無理なことは百も承知です。
でも、開業してから5年ほどして、「入れ歯専門外来」を代診の先生が居るとき月曜日と土曜日には作ることが出来ました。
今、僕自身でこの「できることと、やりたいこと」が少しずつ一致して生活できてきていることを感じています。
でも、25年間、入れ歯の勉強をしてきても、神様が作った天然の歯にはどうしても勝てないことを知りました。
そこでまた、今の自分のやりたいことを考えた時に本当に患者さんにとって良いものって何なんだろうと考えると、虫歯や歯周病にさせない予防と、その環境を整えるための親知らずの抜歯、歯科矯正なのではないかと思えてきました。
できれば、それに主軸を置いた理想の歯科医院を作ってみたいと今は、思い始めています。
いつか、その夢をかなえられるようになれればいいなと思い、昨年から毎月泊りがけで、東京まで行って高額な歯科矯正のセミナーに参加して勉強していますが、簡単にはいきませんし、現在、僕が抱えている患者さんは一人しかいません(矯正専門の先生が、月に一回当院に来るので、その先生は5人ほど診ていただいてますが。。。)。
まだまだ自分の出来ることと、やりたいことが重なることはなく、そうなるまでの道は遠いですが、いつかそのようなことが出来るようになれるよう、出来ることに先ずは、重点をおいて生活の基盤を作り、やりたいことがいつかかなえられるように、今のうちから準備していきたいです。
僕はこの番組での林先生の言葉を聞いて、良かったです。
僕のやり方は決して間違いではないのだなと思えましたから。。。
今現在、やりたいことと、出来ることがリンクしなくても、今何ができるかを考えて実行し、それで生活できるようになったら、それから、やりたいことをやるのもありなのですよね。
そういう生き方だって、きっと悪くないし誰にも迷惑はかからないです。
夢をあきらめる必要はなく、その時が来るまで出来ることをやって、やりたいことの準備をすることは、可能なはずです。
その実現のために、僕は頑張ります。
このブログを見てくださった方で、もし、同じようなお悩みがあり、これが参考になったなら凄くうれしいです。