2019/03/29
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
先日、多数歯に渡る抜歯を行い、即日に入れ歯をセットする処置を行いました。
その入れ歯は即時入れ歯というもので、抜かなければならないような歯が多数存在していて、歯がない状態に耐えられないようなケースの場合に行うことがあります(営業マンで歯がないと対外的に困る等。。。)。
この即時入れ歯は、多くのケースの場合、歯周病による歯茎の状態が悪いため、歯がプラプラに動揺していて抜歯後の処置としては、入れ歯しか考えられないようなときに行います。
抜歯後すぐに入れ歯をセットするので、前準備として、悪い歯が残存しているうちに型と咬み合わせを取り、模型を起こして抜くべき歯を模型状で削除し、人工歯を並べて完成までしてしまいます。
即席で作られた入れ歯を用意、歯を抜いてセットするというやり方です。
当院では、この即時入れ歯は仮入れ歯として捉えているため、抜歯した傷が落ち着いたら本入れ歯を作った方がいいと伝えています。
通常は歯を抜いて、その抜歯した傷が治ってから入れ歯を作ることが一般的な作り方かと思いますが、このようなケースも決して珍しくはないですね。。。
利点としては、歯のない時期がないことですが、初めての入れ歯がこの即時入れ歯だったりする人も少なくはなく、欠損歯が多いほど大きい入れ歯になるため、違和感も少なくはないです。
つまり、初めて入れ歯を入れる人にとってはかなり辛いかもしれません。
しかもその違和感の大きさは、欠損歯の数にもよると思います。
つまり、抜く歯が多くて入れ歯の形態が総入れ歯に近くなればなるほど、患者さんの苦痛は大きいような気がしますよ。
また、動揺した歯で今まで咬合していたため、その咬み合わせが良いものではないことが多いです。
従って、即時入れ歯をセットする際に咬合を大きく変えなければならないことも多いです。
口で言うのは簡単ですが、実際にこれをやるとなるとかなり難しいケースがありますね。。。
でも、この入れ歯を調整しながらも、頑張って使用していただいて、歯茎が治癒するのを待ち、次に作る本入れ歯になったときはそれまでのものとは比べ物にならないくらい良い入れ歯になるはずです。
プラプラに歯が動いて、咬む度にその歯に痛みを抱えているのならば、この方がいいケースもあります。
そうなれるように、どうか一緒に頑張りましょうね。