2019/05/08
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
入れ歯を入れていることにコンプレックスを抱えている方は多いです。
特に若い方にはよく相談を受けます。少数歯欠損であるならば、インプラントやブリッジがお勧めではあります。
そのほうが、体力的にも手術に耐えることができるでしょうし、術後の違和感も少ないです。
しかしながら、その後のケアはかなり大変であるとは思います。
歯を失った原因が交通事故やスポーツなどの外傷によるものであれば、僕はインプラントのほうがいいのではないかと提案しています(当院ではインプラントは行っておりませんが。。。)。
でも、もし虫歯や歯周病で自分の歯を失ったのであれば、よっぽど日常のブラッシングやメンテナンスをしっかりやらなければ、インプラント周囲炎という新たな疾患を招く恐れがあるのですね(結局、お口の中の衛生状態が良くなければ、何をやってもうまくはいかず、インプラントも非適応と言うことです)。
ですから、歯を失った原因から予後を予測できることもかなりありますので、現症や既往歴というものは補綴物を選定していくうえでも重要なファクターといえるかと思います。
以前に、ある女性看護師さんが患者さんとして来られ、犬歯と小臼歯の3本が歯周病のため抜歯となりました。
年齢も若く、骨量からするとインプラントができる可能性もあるので、大学病院で診査していただいたらどうかと提案しましたが、その方は二つ返事で入れ歯を作ってほしいと言いました。
それはどうしてなのかを聞いたところ、自分の勤める病院に入院している患者さんがインプラント周囲炎で大変なことになっている状況を見たそうです。
長期に入院しているため口腔内のケアはほとんどいきわたらず、相当な腫れや骨吸収があるそうでインプラント体の除去を検討しているそうです。
患者さんの立場からすると、怖い一面があると言っておりました。
そのため、その方には極力目立たないノンクラスプデンチャーというものをお勧めしています。
これは、金属のバネを使用することなく、歯と歯の間に歯肉色の弾力のあるプラスチックで維持を求め、入れ歯だとわかりにくい配慮があります。
自由診療となりますが、目立たない入れ歯をお考えの方は検討していただけたら良いかと思います。
※写真はノンクラスプデンチャーの見本模型です。金属のバネを使用していないので、目立ちません。