2019/05/20
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
総入れ歯を製作する際に、当院で特に気をつけていることは笑ったときの人工歯の見え方です。
これは、保険診療、自由診療にかかわらずに当院では入れ歯製作の際に、大切にしている作業です。
その際の人工歯の大きさや色も大切ですし、形も大切なのですが歯の見え方は置かれている歯の位置、出っ張り具合でかなり変わります。
いわゆる出っ歯のような状態になったままや、歯肉色が目立つようになったまま完成したら治すのがかなり困難ですからね(ほぼ作り替えなければならないと思います。)
そうならないように、咬み合わせ取りが終わって歯を並べ、歯肉形成を行ったならば必ず仮合わせ(試適)をするように当院はしていますよ。
この仮合わせの段階ならば、まだいくらでも修正は利きますので噛み合わせのズレがないかどうかも見ることが出来ます。
そして歯の見え方を見るポイントは、まず正中がズレていないか、リップサポートという唇の張り具合(張りがなく唇の赤い部分が内側に入ってしまうこともあります。)はどうか、顔全体から見た歯の大きさ、色の調和具合、顔や性差による歯の形態などは重要ですからね。
そして笑ったときの歯の見え方(スマイルラインを参考にしたものです。)は、すごく大切だと思いますから。。。
人工歯の素材としては、レジン歯(プラスチックの歯)、硬質レジン歯(硬いプラスチックの歯)、陶歯(陶材でできた歯)がありますが、保険診療では主に硬質レジン歯を僕は使用します。
硬質レジン歯は、調整もしやすく摩耗も少ないため長期的に見て良いものと思えますから。
色も種類が豊富で明るい色のものもあれば、濃い色のものもありますからね。
入れ歯製作で重要な部分を占めるこの、人工歯配列の善し悪しは机上であれこれやることよりも実際に患者さんを前にして、やった方が実際の見え方がよくわかるので、もし、満足いかないなあと思えば自分でもう一回やることもありますよ。
もし、この仮合わせの段階で人工歯の配列不備があり、もう一回やり直すことはそれほど大変ではないですから、もし、気になることがあればこの段階で教えていただけたら幸いです。
入れ歯を作るのに、患者さんの意見が入らないものは、完成してから問題が起きることがありますからね。。。
こちらの方からも、そのあたりをしっかり取り込めるように積極的に聞いていますが、患者さん側としても、この仮合わせの時に気がかりなことがあれば教えていただけたら幸いです。
患者さん、歯科医師、歯科技工士が一緒に協力していきながら、良い入れ歯を作っていきたいと思っています。
そうすることによって、完成した入れ歯は患者さん自身もしっかり使っていただけると思うので慣れるのも早いですから。。。
いいものを作るために、コミュニケーションをとりながら一緒に頑張りましょう。