2019/08/20
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
患者さんとしては、入れ歯はできればあまりしたくはないはずです。
特に初めて歯を、少数歯失ってしまった人は、ブリッジか入れ歯か悩むことが多いと思います。
僕ら歯科医師も、極力は入れ歯を避けるような処置を進めることが多いです。
一本だけの欠損ならば、ファーストチョイスはブリッジだと思いますからね。。。
ブリッジは、固定性の補綴物なので咬んだ感触は天然歯に近いです。
実際、違和感も少なくて良く咬めます。
でも、問題点がないわけでもないです。
欠損した両隣在歯を削らなければならないデメリットがあります。
欠損した両隣の歯にもし虫歯があれば、それを削ってかぶせると言うことに強い抵抗はそれほどないのですが、もし、健康な歯ならば気分はいやなものです。
患者さんから、そのことが気になって相談に来る人も結構います。
ですから、そのような人には歯科インプラントも勧めることがあります(当院では歯科インプラントはしていないので、必要な方には大学病院か近くの一生懸命に歯科インプラントを勉強している先生に紹介させていただいています。)。
もちろん保険診療ではないのでかなり高額ですが。。。
それに変わるものというと、やはり入れ歯でしかないというのも現状であります。
入れ歯の方が、取り外して目視しながら清掃ができるので、衛生面的には良いと思うこともあります。
ただ、保険診療となると金属のバネ(クラスプ)を使用したものになります。
それ以外のものとなると、考えられるのはノンクラスプ入れ歯なのではないかと思います。
これも保険診療ではできないものではありますが、歯科インプラントと比べると安価だと思います(ただ咬み心地は歯科インプラントの方が遙かに良いとは思います。)。
また、このような少数歯欠損のケースは若い世代の人が多く、金属のバネを見えてしまうのを極端に嫌う方が多いため、ノンクラスプ入れ歯(金属のバネを使用しない入れ歯)を選択する人が多いです。
このノンクラスプ入れ歯は、審美的には良いものと思います。
残存歯の歯間部の歯肉に床と言われるピンク色の材料を這わせて作ります。
床材料は、保険で使用するものよりも少し柔らかく弾力もあります。
そのため、維持力も優れています。
ただ残存歯を挟むようにして維持を図るため、残存歯の歯周病の程度はかなり注意して診ていかないといけないですし、動揺のある歯には使いたくないものであります。
このノンクラスプ入れ歯の適応はかなり多く、患者さんからも非常に喜ばれています。
当院では、このノンクラスプ入れ歯の症例も多く行っています。
ブリッジや歯科インプラントに抵抗を感じる方は、是非、考えていただけたら良いと思います。
ただ、このノンクラスプ入れ歯が天然歯やブリッジと同じように咬めるようなことはないです。
そのことは、事前に話しますが、ご理解いただいてからノンクラスプ入れ歯の製作を行いたいと思います。
もし、気になる方はご相談いただけたら幸いです。