2019/09/03
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
総入れ歯を製作する際に、あまりにも歯茎がやせてしまい、吸着が難しい人というのは少なからず存在します。
そのような人は、なかな良くくっつく入れ歯を製作するのが難しいかと思います。
僕たち歯科医師は、そのような状況でもいろいろ工夫していますよ。
それこそ、総入れ歯の場合はいろいろなタイミングで型が取れます。
個人トレーを使用した型取りの時間以外にも咬み合わせの高さを決める時や、仮合わせの時など、いろいろあります。
型を何度も取ることによって、精度は上がっていきますからね。
ただ、それをやって入れ歯ができたとして、最初は非常に良い吸着・安定が得られたとしても時間が経つと、入れ歯が緩むことは往々にしてあります。
というのは、入れ歯が乗っかっている歯茎は歯を失ったことにより生理学的に吸収していきます。
いわゆる歯茎がやせるということですね。。。
これは、現代の歯科医学では止めることが出来ないのです。
そのため、どうしても歯を失ってからの時間が長いと何度も入れ歯を作り替えなければならない状況が出てくるのですね。。。
今は、それこそ100歳まで生きることは珍しくない時代です。
仮に60歳で総入れ歯になったとして、それからの40年間に入れ歯を作り替えない人というのはいないのではないでしょうか?
このあたりの正確な調査は、あまりされていないようなので、はっきりとしたことは言えませんが、それこそ何度も作っているのが現状なのではないでしょうか。。。
この歯茎の吸収状態というのは性差や個人差も大きいため、なかなか言い切ることが出来ませんが、人によっては2か月ぐらいの短いスパンでも大きく変わることがあります。
従って、総入れ歯が装着されたからと言っても、定期健診は必要なのですね。
もし、わずかな調整で、入れ歯の吸着が戻ればもちろん作り替える必要はないですからね。
ちょっと緩いぐらいならば、裏装と言って入れ歯に裏打ちすることも可能ですからね。
ですから、歯があっても、入れ歯であっても定期健診は必要なことをご理解くださいね。