2019/09/30
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
初めて入れ歯を入れるという人の中には、欠損歯が多くあっても結構いますね。
こんなに歯を失っていても、入れ歯を作ったことが今までにないのか。。。どうやって今まで食物を咀嚼していたんだろうか。。。と思うことも日常の臨床の中で感じる人も多いです。
そのような人に、当院で初めて入れ歯を作ったとして100パーセント満足させられると言うことはないかもしれませんね。
多分、誰がやっても難しいことですから。
大学教授が作ったとしても無理でしょう。。。
では、そのような患者さんに、どう向き合っていったら良いのかはいつも考えさせられます。
僕は、そのような人たちに、入れ歯を入れて欠損を補ったとしても、それを使えるようになるためには、本人の努力は絶対的に必要な旨は必ず言います。
「調整は数回は必要になるでしょうし、使いこなせられるようになるまで大変ですよ。」と。
実際に、入れ歯がもし、何の不自由もなく自分の臓器として機能してしまうのならば、誰も虫歯になった歯や歯周病になってしまった歯を残そうという気持ちには誰もなりませんからね。。
神様が与えてくれた歯に勝るものは、人工物では無理なことを理解するべきですよ。
もちろん、そのことを自分の中での言い訳にはしたことがないし、絶対に良いものを作るんだという気持ちで努力はしています。。。
ただ過剰な期待はお互いに不幸ですからね。
この事実は知るべきだと思います。
ここで言いたいのは、全ての人が総入れ歯になることは少ないですよね。
だから、数本でも歯が残っているのなら、その歯を大切にしましょうよ。
その歯をまずはしっかり磨いて、維持することに努め、欠損があるのならば入れ歯やブリッジを入れて、それ以上の欠損を作らないように努力するべきですよ。
特に入れ歯を長く、一生懸命にやっていると、強くそう思います。
どうか、解っていただけたらと思います。