2019/10/01
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
入れ歯は通常、何段階かステップを踏んで製作されるものです。
型取りは概形印象というものと、精密印象というものが必要なため2回いたします。
その後、咬み合わせを決める作業が必要になります。
これも、総入れ歯の場合、2回行うことが多いです。
1回目は入れ歯の高さを決める作業です。
この作業は、垂直的な咬み合わせ、いわば咬合高径と言われるものを決めます。
この高さが、高すぎると口の中がいっぱいになった気がいたしますし、低すぎると口の周りにしわが寄ったりして審美的にも良くないです。
そのため、解剖学的な基準と生理学的な基準により、咬合床というものを使用して高さを決めていくのですね。
そして、2回目の咬み合わせを決める作業は生理学的にき水平的な位置関係を決めていくのです。
この場合、ゴシックアーチトレーサーというものを製作して決めることが当院は多いです。
そしてこの段階が終わると、その次には人工歯を並べて試適という仮合わせをします。
実際に歯が並んで、歯肉形成もされているので患者さんはおおよそのイメージが湧きます。
これで、良いようならば次回に完成というパターンですね。
各ステップを羅列すると、このような段階を経ていくわけですが、各ステップごとに難しい技術や知識が要求されます。
一つ一つ、慎重にやっていくことが成功への近道なのですね。
また、調整も恐らく2~3回ぐらいは必要になります。
食べた後に、入れ歯は問題を起こしやすいですからね。
その辺りを聞かせてもらって、微調整をするのが一般的なやり方です。
当院では、即時入れ歯以外のいわゆる本入れ歯に関してはこのように作っています。
もちろん、患者さんがチェアにいない所では技工操作の時間が、信用を置ける歯科技工士さんにお願いしてやってもらいます。
そのため、時間はかかりますが良いものを作るためにはご理解をいただきたく思います。