2020/08/09
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
今日は日曜日で、当院はお休みです。
本日は診療とは、あまり関係ない話となりますがご了承ください。
先月の23日から今月の1日まで、僕らは新しい医院への移転のために引っ越し作業をしていました。
そして2日(日)に内覧会を行い、3日(月)から通常通りの診療になりました。
昨日までの約2週間、実質の休みはなく通常通りの診療になっても使い勝手に戸惑い、バタバタしていましたね。
本当に疲れました。
でも、患者さんから「先生、新しい医院とてもキレイだね。」や「最新設備が凄いですね。」と言ってもらえたりすると本当に嬉しかったですよ。
今回の移転にはいろいろ考えさせられることが多くありました。
僕は年齢が50歳ですので、莫大な借金をしても、今やるべきなのだろうかという気がしました。
老後のことも少しずつ考えなければならない年齢にもなってきましたからね。
10年若ければ、そんなことはどうでもいいとは思うのでしょうが。。。
でも、以前から旧りんご歯科医院の建物と設備では、自分が求める理想の歯科医院像には程遠いということは、解り切っていたので夢を追うことにしました。
スタッフにそれを話したところ、みんなは手放しで喜んでくれていたと思います。
やっぱり広くて新しい医院の方がスタッフにとっては嬉しいでしょうからね。。。
そしてみんなで紙に図を描いて、その紙に書かれたものを見て「ここには冷蔵庫を置こう。」とか、「やっぱりCTはあったほうが良いね。」とかいろいろ話し合ってきましたね。
その設計図をプロの人に見せて、それをモディファイドしていただき、ちゃんとした設計図を起こしました。
そして、運よく物件も見つかり、いざ契約を結ぼうかとしたところ新医院の電力の問題や排水と給水の問題がありました。
その排水・給水と電力の引き込みに関しては、ただでさえ高いテナント料に大きな足かせになることが解り、ビルのオーナーとかなりの時間をかけて交渉しました。
でも、どう考えてもその当時の状況から考えて、かなり厳しい数字が提示されました。
その頃はちょうど、今年の3~4月で世間では新型コロナウイルスの感染拡大が猛威を振るい、当院も大きなダメージがありましたからね。
先行きも不透明で、どうしても決断ができなかったですから。
そして、実の親兄弟に相談しても、全く良い顔をしてもらえず、自分の中でもこれはダメだな。。。止めたほうが良い。。。と考えるようになりました。
そして今まで、新しい医院への移転を楽しみにしていたスタッフ達に、「この話はなかったことにしてください。」と言いました。
スタッフはみんな、その時は僕のことを思ってか何も言わずにいましたが、本当に残念そうな顔をしていましたね。
そして、ビルのオーナーに「今回の件は無かったことにしてください。」と言いに行った際に、オーナーから信じられない言葉をいただきました。
それは、「私は今までの話しの中で、あなたの人と成りを見て、あなたに是非とも来ていただきたく思います。水や電力設備の件に関してはこちらで何とかします。」と言ってくれたのです。
そしてさらに、様々な条件を緩和してくれて、かなり有利な状況になりました。
それを聞いて、僕は嬉しくなり、スタッフのみんなにこの旨を話したところ、笑顔になって「先生良かったですね、もうこの話は終わったかと思ってましたよ。」、「本当ですか?、冗談だと言ったら怒りますよ。」と笑い合ったことを思い出します。
それでも、この時に「移転を決行する。」とは、思いきれない自分が少しいました。
なぜなら、ちょうど新型コロナウイルスの感染拡大に伴う非常事態宣言が発令されてましたからね。。。
実際、コロナショックにおける患者さんのキャンセル率は、ものすごく高かったですからね。
オーナーの厚意により有利な条件になったとはいえ、家賃は古い医院の時よりかなり高く、2.5倍ほどになりますからね。
人件費、テナント料、機材などの設備費、そしてコロナショックなどなど。
不安材料は少なくなかったですね。
自分の夢を追う気持ちと、不安いっぱいな気持ちの中で揺れ動いていましたね。
それでも、自分の夢の方がはるかに力を持っていて、正式に契約をする運びになりました。
自分の中で様々な葛藤を抱えながら。。。
そんなさなかに、ある人に別用でlineで連絡を取ることになりました。
何故か、その人にここまでの経緯を伝えることになったところ、その人から以下の言葉が送られてきました。
「大きな決断なので、迷いはありますよね。。。でも、先生ならできると思います。普通の人が出来ないことを、やってのけることができるのが先生の強みなのは間違いないです。本当に凄いことです。自分が言うのも何ですが自信を持って誇ってください。」という内容を見て、ハッとしました。
本当に、凄く嬉しかったです。
曇っていた自分の心が一気に晴れた感じがしました。
その時、単純かもしれませんが、失いかけていた自信を取り戻してきました。
自分の思い描いていた夢が、本当の意味で明確になりましたよ。
この人は僕よりもかなり年下で、当院のこともよく知っている人です。。。
そして、工事が始まり内装が完成し、新しい設備が運び込まれて引っ越し作業となりました。
ここまでは契約してから、2カ月半ぐらいですかね。
そして、内覧会の日にその人が来ることを期待しつつも、その人の姿を見ることはなかったです。
まあ、新型コロナウイルスのこともあって、あまり大っぴらには来てくださいとは言えなかったものですしね。
仕方ないかなとは思っていました。
後日、本人から聞くところによると、体調を崩していたみたいです。。。
でも、この人には体調が戻ったなら、必ず新しいりんご歯科医院を見ていただきたく思います。
僕は、その人に自分が得意になって院内を案内しているイメージを持っています。
それを、早く実現させたいです。
そして、あの時のlineの言葉に、「勇気をくれて、ありがとう。」と本心から感謝の気持ちを伝えたいですね。
その人が一日でも早く健康を取り戻し、連絡が来ることを心待ちにしています。