2020/08/10
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
今日は祝日なので、当院はお休みです。
いつもの臨床のものではないですが、ご了承ください。
僕は元々、大学院は入れ歯を専攻し総入れ歯の講座にいました。
そこで当時の教授から補綴学というものを学び、勉強してきました。
どうしても、その専門性を追求するがために、歯を保存するための予防や歯周病学というものにはなかなか完璧に習得しているとはいいがたいかもしれませんね。
これは、補綴学を専攻している先生には多い話ですが、自分の入れ歯製作に自信があるため、抜歯して入れ歯を入れてしまったほうが、早いし、今よりもよく噛めるという過信があったかもしれません。
今思うと本当におこがましかったかもしれませんね。
でも、患者さんから喜ばれることも多くあったっため、それでいいものと思っていましたし、それが患者さんのためになると真剣に思っていました。
でも、大学を離れ、他の歯科医院で勤務医をやると、歯の保存治療や歯周治療も当然ながらやらなければならなくなります。
中には、どうしても歯を抜きたくないという人もいれば、それこそ、虫歯にならないようにしたいから歯のクリーニングをしてほしいという人も多く来ました。
それでも、歯を残す意味をそれほど強く感じなかったですね。
でも、ある時、僕は歯根破折を右上の第一大臼歯に歯周炎の急性発作を起こしてしまいました。
もともと就寝時の歯ぎしりがひどく、その歯に大きな負担がかかったのでしょうね。
歯茎が腫れてしまったのです。
でも、歯を残すということに全く執着の無かった僕は、すぐに歯を抜くことを決断してしまいました。
そして、抜歯をしていただき、ブリッジという選択肢もあったのですが、自分の入れ歯に絶対の自信を持っていたので、入れ歯を作ることにしました。。
僕は信頼できる後輩の先生に型を取ってもらい、咬み合わせを取り、自分で入れ歯を製作しました。
それは1本だけの欠損だったので、1本義歯と言われるものでした。
自信に満ち溢れて、その入れ歯を自分で調整しセットしたところ、愕然としました。
違和感が凄いのです。
何とか調整をして、その場は取りあえず入れてることはできても、家に帰って装着したままご飯を食べると痛いのです。
痛くてよく噛めませんでした。
でも、すぐに慣れると思っていたのですが、そう簡単に慣れなかったですね。
恐らく2~3週間ぐらいは、容易に食べることができなかったですよ。
本当に歯を抜いたことに後悔しました。
その時に、ハッと気づいたのですね。
俺は、患者さんにこんな苦痛を与えていたのか、、、と。
これは、そんな簡単に、ご飯を食べれないと。。。
結局、僕自身ブリッジという選択肢も当たっためブリッジに変更しました。
もちろん、歯の欠損状態によっては入れ歯でしか対応できないことというのは多くあります。
その場合は、最善を尽くして良い入れ歯作製するしか方法がないわけですが、保存が可能な歯を抜くというのはあまりにもおこがましいと思いましたよ。
それこそ、今までの自分の考え方を完全に変えなければならない現実に直面しました。
それからというもの、歯周病学の教科書を読みなおし、ブラッシング指導やスケーリングを勉強しました。
そして、虫歯治療のための詰め物の勉強をしました。
そうやって基本を勉強しなおして現在があると思っています。
そうは言っても、歯科の発展は日進月歩です。
油断しているとすぐに新しい機材や考え方、テクニックが出てきます。
できるだけ対応できるように頑張って行きたいと思います。
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☆お盆休みは8月12日(水)~8月16日(日)までとなります。
ご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。