2020/08/24
新潟駅から徒歩5分 「入れ歯専門外来」を持つりんご歯科医院から発信。
先日、来られた患者さんで若い女性なのですが、欠損部が多いため上下顎に部分入れ歯が装着されている人がいます。
その方は、その部分入れ歯が装着されてからも、虫歯が発生しやすく、根の治療をした後に被せ物をされた歯が多く存在いたします。
3ヶ月に1回のメンテナンス(定期健診)では、虫歯に罹患する率が高いため、1月に1回のメンテナンスを勧めましたが、仕事の関係でなかなか来ることができず、3ヶ月に1回のメンテナンスもままならないようでした。
そしてこのコロナ禍のせいで、半年ほどたったある日、部分入れ歯のバネが掛かっている歯が脱離し、何とかしてほしいということで来院しました。
見ると、脱離している歯は2本あって前歯です。
1本はただの脱離ではなく歯根に大きくひびが入ってました。
そしてもう一本は、被せ物の下に虫歯が入り込んでいたようで残存歯質も大きく溶けているような状態でした。
そのため僕は、「〇〇さん、この二本のうち割れているこの歯は抜かないとダメですね。。。もう一本も根の治療を要しますね。抜いた歯の所には、入れ歯に歯を足して歯があるように見せますが、もう一本は根の治療をしているうちは、差し歯の仮歯を用意しますね。仮歯なので形や色はあまり良いものとは言えませんが、そうするより仕方ないかと思います。」と伝えました。患者さんは、一応、納得してくれましたが、抜歯しなければいけない状態とは思っていなかったようで涙ぐんでいました。
その患者さんは、「私は昔から歯が悪く、高校生ごろから永久歯の抜歯を何本もしたので、入れ歯を入れるほどになってしまいました。歯を抜くのは今更仕方ないとは思っているのですが、前歯なので悲しくなります。。。」と言っていました。
確かに年齢的にも30代後半ですし、また歯を抜いて、その部位も入れ歯になるというのは悲しくなるかとは思います。
しかしながら今となっては、それしか方法がないのも、また事実ですね。
そうならないようにするのは、日常のセルフで行う歯磨きと、歯科医院での定期健診とクリーニングだと思います。
虫歯になりやすい人や、歯周病になりやすい人というのは残念ながら存在いたします。
それは、本人の歯の質や遺伝的な要因も大きく関わってきます。
一度でも、虫歯や歯周病に罹患された経験がある人はそのリスクが高いとも言えます。
是非、定期健診と歯のクリーニングは継続的に行うようにしましょうね。